草加煎餅食べ比べ


以前、いただいていた草加煎餅の話題で、

草加市内でも昔ながらの手焼き一筋ってお店は源兵衛煎餅というお店、一件だけなんです。そのお店の煎餅は海苔も胡麻も装飾なく、本当にコメの生地に醤油を塗っただけのシンプルなもの。だけど、とても美味しいです。
今度、折をみて、そちらも贈りますね。


というコメントをいただいていたのですが、その後本当に又お煎餅をいただいてしまいました。
すると「手焼き一筋の草加煎餅と機械焼き?の草加煎餅、どんなに違うのだろう?」という興味がフツフツと。
ということで、同時に食べ比べてみました。


まずはパッケージ。
右は以前いただいていた『株式会社春日堂』の「堅焼き草加せんべい
左は手焼き一筋『有限会社豊納源兵衛』の「元祖源兵衛せんべい」


春日堂のものはパリパリとした袋で、袋の上に破るときのためのV字の切れ目が入っています。
源兵衛せんべいのほうはしっとりとしたビニール袋。そして写真でも分かるように緑色のライン状のものが入っています。
左右からこの部分を簡単に破ることができます。これは力をいれて袋を破ってお煎餅を壊さないための配慮でしょうか。



さて、袋から取り出しておいてみました。
おなじく右の春日堂のものと、左は源兵衛せんべい。煎餅の表面にはいった皺の入り具合が随分違いますね。
これは煎餅の生のときの生地の違いからくるのでしょうか。
そして、春日堂はまんべんなくうっすら焦げ色が入っていますが、源兵衛せんべいは部分的に焦げ色がついています。



二つを横からみてみました。こうすると厚みの違いも歴然。
春日堂より源兵衛せんべいの方が全体的に薄めですが、灼いた時の加減からでしょうか、凹凸があります。
フラットさは春日堂の方があります。



それぞれを半分に割ってから並べてみました。
やはり厚みは春日堂のものの方があるようです。源兵衛せんべいの凹凸は、中の空気層の大きさと多さからきているようです。




そして最後に肝心の味。
これは食べ比べるとかなり違います。
春日堂の方は醤油の他に多少の甘みや旨みのようなものを感じ、それはそれで美味しいのですが、源兵衛せんべいは独自の醤油を塗って焼いただけという塩気の風味であっさりとしています。
この甘みの差が2枚の煎餅を並べた時の色つやの違いに出ているかもしれません。


どちらが美味しいかとなると、これはラーメンではありませんが「好みによる」という事でしょう。
ただ、源兵衛せんべいは、煎餅を網の上で炙りながらひっくりかえしていく作業がなんとなく目にうかび、素朴な味を楽しめるのではないかと思います。