「何もしない」をしに行く2『オーベルジュ コムニ』のサウナと水風呂
(その1からの続き)
さて、ここでの鉄則は「何も考えない」。
だから何をしようかとも考えないままに、ふらりと外へ出てみれば、客室棟の奧の林の下に小屋が。
フィンランド式サウナを備えたサウナ小屋だった。
小屋のデッキの前には水風呂の木桶が2つ。
ここには地下水を汲み上げて給水ができるとか。
本格的にサウナストーンを備えたフィンランド式サウナ。
温度調節ができるので、自分の好みに合わせることもでき、
無理をして熱い焼けた空気の中に身体をおかずに済むのがとてもありがたい。
まずはサウナで身体を温め......
そして熱くなった身体をこの水風呂へ。
汲み上げた地下水の温度は7~8度ほどとか。
この温度、夏場のビールの適温では?と思いつつ足先を入れてみる。
さすがにそのままでは冷たすぎるので、少々のお湯をまぜて程よい冷たさにし、身体を浸けていると、なにやら微炭酸水の中にいるような心地。
入っていると桶にも自分の身体にも細かな気泡がついてくる。
どうも、炭酸ではなく、大量に含まれた酸素のせいのようだ。
熱いサウナ、冷たい水風呂、この楽しみを往復しながら、実はさらにお楽しみが頭の中をよぎっていた。
「何も考えない」はずが?と思うかもしれないが、自ら何かを考えようとしたわけではなく、自然と浮かんでくることなのだからしょうがない。
(その3へつづく)