ヒミツのお花畑


ほんのわずか、2〜3週間の差なのでしょうが、残念ながらまだ花々が沢山咲き乱れるにはちょっと早い時期でした。


標高1800mを超える山々を結ぶ1600m超の尾根、熊笹や低木の中の細道をかき分けるようにすすみ、突然ぱっと開けた草原が現れると、一瞬ここはどこだったのかと錯覚をしそうです。
あいにくの天候、下界は曇りでしたが、さすがにここは霧もまく世界。
ほんの一瞬、みるみる間に霧が流れ、沸き上がり、いままであった視界をすっかり遮ってしまいます。



まるで自分とそのわずかな周囲が宙に浮いてしまったかのような感覚。
自分のいる場所が把握できていても、山の霧は恐ろしく感じます。



目につく花はウマノアシガタ(キンポウゲ)、タチツボスミレチゴユリ.....


そしてスズラン。



マイヅルソウ
どうやったら、鶴が舞うように撮れるのでしょう。



絶滅が危惧されている、あの薄紫の花は.....
まだ花も咲いていないのでしょう、そしてこの草原の中にわずか何株あるのか。






(追記)
あとで調べて判りました。
マイヅルソウ」の名の由来は、花の形からではなく、葉の模様が舞う鶴に見えるためにそうついたのだそうです。
それではと一生懸命写真の葉を見るのですが、どうしても舞う鶴は浮かんできません。
あれこれ調べていて、ようやくこれかな?という写真を他の方のサイトで発見しました。

http://futarinoyakata.web.infoseek.co.jp/maizurusou.htm

一番下の左の写真。
なるほど...このアングル。
細い茎が鶴の繊細な脚のよう、そして葉はたしかに羽のようです。