北八ヶ岳の山草


八ヶ岳の北側、蓼科高原から続く「北八ヶ岳」と呼ばれている一体の山中でみつけた高山系の草花です。


ゴゼンタチバナ



ミズキ科の多年草
白い花びらにみえる部分は実は葉で、花はその中にある部分。
秋には赤い実がなるそうです。
(55.0mm f/5.6)





オサバグサ



一瞬、葉の形からシダかと思ってしまいますが、花が咲くので勿論シダではありません。
なんとケシの仲間に入るのだそうです。
すっと伸びた茎の上には白い可憐な花がついています。
山中の何カ所か、針葉樹のシラビソがはえる暗い森の中にみつけましたが、帰ってから日本固有種の花で、しかも絶滅危惧されているものと知りました。
場所によっては「幻の花」とも言われ、わざわざこの花を求めて歩く人もいる程なのだとか。
そうと判っていれば、もっとじっくり撮ってきたものを...ちょっと残念です。


花、茎、葉と縦に広がる幅があり、なかなかピントを合わせるのが難しいですね。
しかもここぞとシャッターを押そうとすると、風が吹いてくる....
(18.0mm f/7.1)






『コマクサ』



おなじみ、高山植物の代表選手。
駒草と書くことから馬に関係するとは判っていましたが、花の形がこのアングルからみればまさにウマヅラ(馬面)。
なるほど。
実は小さい頃、高山植物をよく目にする場所に住んでたことがありましたが、その時は「困って臭い花だから」と教えられていました。
今思えば、おそらく大切な植物に不用意に手を触れないように、触れると臭いから、という意味からだったのかもしれません。


ピントが地面の石と葉の方にあってしまいました。
(55.0mm f/5.6)