発寒(はっさむ)の『斉藤ファーム』で道産食材のランチを食べる

16日のこと、訪札中にお仲間3人でランチを食べましょうということで、発寒の駅から少しのところにある『斉藤ファーム』を訪れた。


ホテルから歩いて札幌駅まで向かったが、足下がどうなっているか分からないので、早めに出発。
ところが駅前のスクランブル交差点と歩道の一部が圧縮された雪でツルツルしただけで、難なく駅に到着。
早めの手稲行きの各駅停車に乗って、「発寒中央」という駅でくれぐれも間違えて降りないように注意して、待ち合わせ場所の「発寒」駅に降りた。
約束の時間まではまだ10分もあるので、余裕ですでに着いているというメールを送り、時間の少し前に駅舎から駅前のロータリーへ。


「南口をでて目印はミスドね。」


そう言われていたのだが、駅前にはミスドどころか小さい郵便局が1つあるだけ。
もしや北口と間違えたかと不安になり、電話をすると、


「今どこ?南口にいるのだけど」
「え?発寒ですよね?」
「え?手稲じゃないの?」


なんと、手稲駅の南口ミスド前の待ち合わせだった。
あ〜〜、いきなりやってしまった。
乗ってきたのが手稲行きだったので、そのまま乗っていけば何の問題もなかったのだが。
『斉藤ファーム』を事前に調べていて、発寒の駅のそばと分かっていたので、頭の中はすっかり待ち合わせは発寒駅の南口になっていた。


外はだんだん降雪がひどくなり、周囲はとにかく真っ白。




最終的には発寒にくるので、手稲のお二人に発寒駅前まで車で来ていただいた。
体制に大きく影響のない「やっちゃった...」は旅の思い出になるのだけど、心配をおかけしてしまった。
その後10分ほどで無事、発寒駅で合流。
車でほんのわずか、イオンショッピングセンターの向かいの敷地にある、ケアサービス施設とラッキー発寒店の間にある、赤煉瓦の建物(サイロ)前に到着した。
この建物は旧三谷牧場の持ち物で、江別の煉瓦が使われているそうだ。
札幌市の「都市景観重要建築物」にも指定されている。
晴れた青空にとても映える建物だったが、今回は吹き付ける雪の中で、結露が怖くてカメラも出さず、建物の写真を撮る余裕もない。
そのまま狭い入り口のドアをあけて店内へと入ると、そこは日中にもかかわらず真っ暗。
最初、全く何も見えないほどの闇で、足下に注意が必要だった。
二十秒くらいすると目が慣れてきて、そこには大きなサイロ内を改造した広い空間、アルコールランプのともる素敵なテーブルがあった。


平日の昼ということで、店内はほぼ満員で、テーブル席ではなくカウンター席となったが、周囲の環境から考えると、ここにこんなに人が集まっているのが不思議なくらいだ。
早速、日替わりランチ(\1,000)を頼んだ。


この漆塗りの木の容器の中に、さらに織部・九谷といった焼き物の小皿が入り、そこに本当に一口ずつ、あれもこれもとたくさんの種類のおかずが詰められている。
メニューには「道産食材5色30品目を使用したお総菜」とあったが、とても覚えきれなかった。
道内産のご飯に、味噌汁はおかわり自由。
さらに写真の右端に隠れたお皿のサラダがついて、ご飯をおかわりすると相当なボリュームになりそうだった。




あれこれと笑いながら食べながら、食事をしていると目の前で他のテーブルへ持って行く美味しそうなケーキをセッティングしている。
これはあとで頼まなければと、思わずご飯のおかわりを自粛。
どうしようかと考えていたら、同じことを考えている人はいるもの、A木さんと一緒に、


「食後のお茶に、あとさっきそこに見えていたケーキください。」


そういえば、一昨年、白老から苫小牧の間にあったラーメン店に同じメンバーで入ったときも、私がラーメンにライスを頼んだ際、おなじくA木さんがライスを頼んでいたのを思い出して、おもわず笑ってしまった。
「食」のフェーズというか、周波数がぴったり?!


今日のケーキはチョコレートケーキだったが、見ているとカットされたケーキをそのまま出すのではなく、1人分ずつチョコレートスポンジケーキを重ね、
そしてそこに濃厚な生クリームや、ベリー類をデコレーションして、ソースも添えて出してくれるという、とても手のかかったケーキだった。



次の予定があるという友人とともに、おしゃべりも名残惜しく店をでて、A木さんと私は次の目的地、朝里の温泉へと向かった。
食事を終えたとき、発寒はさらに雪が強くなり、このまま吹雪けば道も視界がわるく朝里まで行くのもかなりつらくなるので、目的地の施設に電話をして天候を確認すると、雪は降っていないとのこと。
そう距離もないのに、不思議な天候だった。




朝里の温泉は、「朝里クラッセホテル」での立ち寄り湯。
夕刻からは学生の団体の貸し切り時間となるようだったが、幸い昼過ぎは人も少なく、ゆっくりと露天風呂につかり、雪見風呂を楽しんだ。
こういう温泉に入るのは、このところ久しぶりで、雪が少し舞う冷たい空気で頭がすっきりと冷やされ、爽快な故に、ついつい長風呂。
出たときにはかなりのぼせ気味だったので、心残りしながらも早めにあがって正解だった。



帰りは高速道をつかい、都合のよい鉄道駅の前でおろしていただこうと思っていたが、偶然にもまた発寒が近く、発寒駅で降ろしていただいた。
やはり発寒は雪が吹き付けていた。




吹雪く雪をヘッドライトが照らしながら電車がホームに近づいてくる。
頬がしまるような冷たさと、キラキラ光る雪で、北の国感たっぷりだった。





『斉藤ファーム』


北海道札幌市西区発寒八条13
tel:011-661-8111
営業時間 11:30〜24:00(ランチタイム 12:00〜14:30)
年中無休

http://www.toppii.jp/saitofarm/contents/contents.htm



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『小樽朝里クラッセホテル』


〒047-0154 北海道小樽市朝里川温泉2丁目676
tel:0134-52-3800
http://www.classe-hotel.com/




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