「爆弾おにぎり」


10月末、鹿児島の大隅半島で、地元の方と歩いたときのこと。
本当は高隈山 御岳に登るはずが、あいにくの小雨模様。
折から桜島は活動が活発化していて、かなり火山灰が降っており、雨に濡れてどろどろとして、
足下の悪い山歩きには不向きということで、急遽「福師岳」を歩くことになりました。


泊まっていた宿(ホテル太平温泉)の若女将A園さんがお弁当代わりに大きなおにぎりを作ってくれました。
「爆弾おにぎり」だそうで。



両手でもっても余りそうなそのおにぎりをかじってみると、お弁当箱に詰めそうなおかずが次々顔を出しました。
佃煮にソーセージに、おかかに、青菜に梅干し。
何がどのタイミングで出てくるかわからない、まさに爆弾おにぎり。
ちょうど最後の一口で、梅干しがでてきました。
〆にぴったりの酸味でした。


箱も要らず、箸も要らず、食べたあとに残るのは包んでいた薄いラップだけ。
山歩きの荷物にならない、ステキな爆弾でした。