再読の再読『星の王子さま』

星の王子さま』を再読したのは先日の日記の通りだが、ここに至って、ある事からサン=テグジュペリの生い立ちや背景を調べていて、突然ハッとする事があり、「再読の再読」(笑)をしている。


愛蔵版 星の王子さま

愛蔵版 星の王子さま


再読の段階で、『星の王子さま』は大人のために書かれた本だという事を十分意識できたし、さらに読むことによって出てくる星の住人達を通して「大人のどうしょうもなさ」を再認識し、自分をふくめた読者が、
「そうなんだよ、大人ってね......でも自分はちょっと違う、少なくてもそれが大人のマズイ所だって判ってるんだから」
物分かりのいい大人になってしまうことを、さらに皮肉っている事も判った。


でも、実はそんな表向きの事だけではないということ。
単なる大人への皮肉を込めた本という事だけではなくて、すごい示唆がある。


(書きかけメモ)

小さい星を破壊してしまう、3本のバオバブの木
小さい頃はバラの芽と区別がつかないほど似ているのに....
 ファシズム台頭の脅威

故郷の星に残してきた、バラの花
 フランスに残した愛する者への心
 結局は自分も王子さまと同様、アメリカから故郷の国へ戻る