震災に関わる覚え1(カセットコンロの効用)

記録というほどキチンとしたものではないが、東京にいては聞こえてこない事を(起こりうるかもしれない将来のために)覚えとして記しておく。


学内では震災直後より関連の様々な情報・依頼が電子掲示板に刻々と掲示されているが、昨日、学生支援課から以下のようなような掲示がなされた。


使用していないカセットコンロ、ボンベがありましたら提供願います。
柏崎市内において電気は通電しましたが、
ガス、水道についてはまだまだ時間がかかるようです。
特にガスの復旧は見込みがたっていません。
柏崎市刈羽村在住の方たちが、煮炊きができない状況のようです。
新品、中古問いませんので、使用しない物がありましたら学生支援課に持って来てください。
皆さんの協力をお願いします。
(取り急ぎ、明日夕方一便を走らせる予定です)
提供してもらった物品については返却いたしません

これにより、今日は一便が柏崎まで送られた。
(修復工事で寸断されていた国道8号線は昨日通行再開、いぜん不通となっている越後線のために、長岡〜柏崎間にはJRの振り替え輸送バスが柏崎直行で運行開始)


震災でライフラインが寸断された後、水などの提供がなされ出すと、次に問題となるのは最後まで復旧に時間がかかるガスの供給。
水があっても、ガスが使えなければ煮炊きができない。
カップ麺の備蓄があっても、キャンプ用コンロでは1人分の湯しか沸かせない。
レトルト食品があっても、暖めることができない。
3年前の中越の大地震では、カセットコンロが大変役だったと聞いた。以来、自宅では季節にかかわらず、落下による破損の心配がない低い棚にカセットコンロと予備のガスボンベを3本常備している。


カセットコンロ自体は、価格も安く、たいがいの家庭に常備されていることが多いが、ガスボンベという安全で持ち運びしやすい方法でガス供給もでき、(鍋料理ができるほど)それなりの火力を持続して使う事ができるメリットがある。
その事を考えると、一時的ではあっても、このカセットコンロ、ボンベの提供は大変役立つと思われる。


(追記)
ガス供給は一部地域で復旧再開されたものの、共用部分の補修復旧はされても、引き込んだ内部での配管破損、器具破損があってガス漏れさわぎも発生し、再び配給をとめざるを得ない事態もおきている。
ライフライン復旧の中で一番時間のかかるのがガス。