『象工場のハッピーエンド』読了


本当は今日、明日とある集まりのイベントで、長野県の飯田へいく予定だった。
だが、資料が調わないために停滞している仕事があり、それがいつ動き出すか判らないため、東京から遠くは離れることができなくなってしまった。
東京圏内軟禁のようなものだ。刻々と現地へ集結する様子を某SNSでみながら、仕事とはいえ、さすがに24時間ずっとパソコンに張り付く訳でもなく、せっせと本を読んでいた。


この本は文庫サイズではなく、ハードカバーの単行本で、安西水丸の可愛いとも思える絵がカラフル。読んでいて気持ちが明るくなってくる。



(実際にはモザイクなし)



内容も超短編集と分類されるようだが、「大人の詩集絵本」かなと思う。


村上春樹(文)と安西水丸(絵)の初めての共著だそうで、このきっかけが次々と出た共著のすべての始まりだろう。


「象工場」、「双子」...後の長編小説やエッセーにも必ず出てくるキーワードが、この本にも沢山潜んでいる。
こんな日に、1時間だけココロを空っぽにして眺めるのに良い本だ。