街の様相シリーズ〜10『銀座五丁目から』


日中は20度近くまで気温があがり、暖かな11月半ばの休日.....
そう思って、所用で銀座まででかけていった。


11月1日に銀座をフラフラと歩いた時は、丁度ハロウィンが終わったばかり。
三越のエントランス上に綺麗なツリーの電飾が見え、なんとなく街中にクリスマスモードが始まった様子だったが、今日はもうすでにクリスマスモードまっただ中という様子。


まだ日没前の4時半すぎ、空は青空が望め、そして夕暮れの気配が漂いだした頃で、街路には光りだしたネオンサインとともに、電飾されたツリー状の木が並ぶ。
歩行者天国の時間中のため、車道をゆったりと歩く人、そしてなんとなく時間がゆっくり流れる。




何軒かの用事をすませて外にでてみると、すっかり暗くなっており、歩行者天国も終了。
車道には車が行き交い、なぜかそれとともに人の足も速くせわしさを感じるようなっていた。


昼の陽気とはうってかわり、冷たい北風が吹き出す。
あとで自宅に戻って知ったが東京地方は「木枯らし1号」が吹いたそうだ。


冷たい空気の中に、和光の時計台が凛としてそびえ立つ。
まるで真冬の景色のようだった。




毎年毎年、この時期がやってくる。
そんなにクリスマスモードを急いでどうなるのか...と、思いながらも、
クリスマスとは関係なく、これがこの時期の東京の風物詩なのかもしれないと思うようになった。