花の命は短くて


近所の小学校の桜は、早くももう散りだしていました。
風が吹くたびに、はらはら.....と、数十枚ずつの花びらが目の前に舞い落ちてきました。





“花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき”


林芙美子が『浮雲』を発表したのが1949年。
1903年12月31日生まれで、 1951年6月28日に死去しているので、
逆算してみたら、45〜6歳の頃、そしてそれは亡くなるわずか1〜2年前のことだったようです。


人は生きてきた時間が長くなると、だんだんに、自分を人の生き様に照らし合わせて考えるようになってくるのでしょうか。




昨年の夏、鹿児島は桜島林芙美子の碑の近くを通りました。
このときはただただ暑い盛夏で、寄らずに帰ってしまいましたが、春の桜の頃に立ち寄れば、心に沁みる歌碑を見られたかもしれません。


浮雲 (新潮文庫)

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