こんな本を読んでいる『日本書紀はなにを隠してきたか』


昔から、名前や公式、年号を覚えるような暗記教科は大の苦手。
それで「学校の歴史」教科はみな苦手だった。
そんな中、例外だったのが日本の古代史。
どこまでが神話でどこからが実話か判らないが、「とても人間的な神様」がくりなす色々な出来事は今の人生模様にも通じて、とてもおもしろい。
神代の時代から平安京のあった平安時代まで限定であれば、私でもなんとか高校レベルのことは判るのではないかと思う。
加えて、古典の文学が好きで、そこに出てくる登場人物も、著者も興味深い。


こんな程度なので、本当はもっと一般的な歴史をさらに学ばなければならないのだろうが、ついつい面白みのある本を手にしてしまう。


この本もその1つで、「なんで聖徳太子天皇に即位できなかったか」とか、「卑弥呼は個人の名前ではなかった」とか。
壬申の乱は天智系・天武系の戦争ではなかった」とか...
はっきりいってしまえば、仮説に基づくさらなる仮説の展開だが、 こういう考え方もあるのか...と思うと、どんどん深みにはまっていってしまう。


やはり歴史は苦手なのが禍し、登場人物とその周辺をじっくりみていくと、あちこち寄り道し、系図をひっくりかえしてみたり、前に戻って読み直したり、検索したり...1節を読むのに何日もかかる始末。


もうかれこれ、3週間くらい、常に手元にあるかもしれない。
出張時の鞄にも入れている。
他に読みたい本も多く、どんどん先を越されてしまうのだが、たまにはこんな読み方の本があってもいいのだろうなぁ..と思っている。



「日本書紀」はなにを隠してきたか?

「日本書紀」はなにを隠してきたか?