「何もしない」をしに行く6『オーベルジュ コムニ』いろいろ


その5からの続き



オーベルジュ コムニ』に到着すると、ハーブティーをいただきながらこのロビーでチェックイン。
決して広い空間ではないが、洗練された家具の配置、照明の扱い方、そしてわずか数段ながらもスキップさせたラウンジエリアと、なかなか巧くできている。



建物の中を案内していただき、客室へ向かう廊下。
この光が私を「何も考えない」ようにしてくれるのか・・・



客室の中は白を基調にした、しかし落ち着いたインテリアで、すぐにそこに落ち着いてしまいそうになる。



真っ先に「ほぉ」っと声が出たのはバスルームだった。
窓は開かないが牧草地を望む景色が、バスルームの四角い窓から、まるで絵として切り取ったようにみえる。
遅く起きた朝には食事の前にこのバスにお湯を張って、お気に入りのバスソルトをいれて、長風呂も楽しんだ。



部屋にはCDプレイヤーが置かれていて、自分のお気に入りのCDを持ち込んで聞いても良いし、またロビーには沢山の書籍の他に音楽(特にクラシック)のCDが並べられていて、自分でその中から好きなものを選んで、部屋へ持ち帰り、聞くことができる。



部屋でのくつろぎに飽きれば、本をもってラウンジへ。
すきな席に座り込み、本を開いていると、すっと脇から良い香りがしてくる。
気が付けばホテルスタッフの人がハーブティーをいれたカップをそっとテーブルの上に置いていくのだった。



青空に気づいてテラスに出てみれば、想像以上の紫外線。
テーブル席には日除けのパラソルも立てることができる。
どこまで頭の中は真っ白になっていくだろう。