フルーツほおずき


「これ、ちょっと食べてみて」
そう言われて手渡されたもの。



見るからにほおずき。
おもわず、「えっ!?これを?」とたじろいでしまいました。
それは昔昔の味の記憶から。


ある年代以上なら、赤いほおずきの実を揉んで柔らかくし、上手に種や中身を抜き、口に含んで笛のように均して遊んだ経験があるはず。
そして、あの赤いほおずきの実は、うっかり中身が口にはいると、
とんでもなく苦く・・・・
一度や二度はその経験もあるかと思います。
その時の記憶でしょう。


ところがこのほおずきは、やや酸味があるものの、甘みもあって不思議な風味。
そしてどこかココナッツミルクのような味もします。
さらにスパイスのようなピリっとした味。
例えれば、タイ料理やインドネシア料理のカレーを薄くしたような.....
食事のあとにいただくと、口の中がサッパリします。


その名も「フルーツほおずき」
食用に栽培している地域があるそうですが、大半が珍しいということで、東京の料亭用に出荷されてしまうとか。
特に東北地方のある地域では、特産品としてジャムまで作っているようです。
http://www.furusatomarche.com/index.php?main_page=product_info&cPath=2_155∏ucts_id=374


このことを知ってから、あるところで「これ、なぁんだ?」と聞いてみたのですが、なんと「フルーツほおずき」と的確に、あっさりと答えた方と、まったく判らない、ほおずきみたいだけど...という方、キッチリと別れました。
そして、「フルーツほおずき」と答えた方々は、みな岩手、福島在住か子供の頃にいた方ばかり。
ちょっとした驚きでした。