初冬の加賀の旅 その1『金石(かないわ)・福寿しで地物握りを食べる』


曇天の今にも嵐がやってきそうな羽田空港から、初冬の加賀の旅は始まりました。



悪天候で途中の機内サービスは無しというアナウンス。
ところが、ほとんど揺れたという感覚がないほど、あっさり小松空港に着陸でした。


到着地の天候、小雨・・・



さて、友人のH山さんに空港までお迎えにきていただきました。
これから向かうのは、H山さんの故郷だという、金沢から北西に向かった金石(かないわ)。
そこで美味しいお寿司のランチを食べるのです。
また、ここでもう一人の友人、S山さんとも合流。


金石は目前が金沢港と宇出津港。
この2つの港から水揚げされた魚が来るとあっては、もうお寿司を食べること以外に心が動きません。
そんな魚好きの私のために、案内してくれたのが、ここ「福寿し」。
近くに蒲鉾やさんがあるそうで、通りかかるとふわっと魚のすり身の蒸し上がる香り。
そして、目の前に現れた立派な構えのお店。



整然とした長いカウンターの前には、早くも活きの良いネタが沢山並んでいます。



ここでS山さんがやってくるまで、先に少々肴をいただきました。
勿論、肴とれば、お酒も頂かないわけにはいかず.....
運転をしてくださっている、H山さんには申し訳なく思いつつ、手取川のお銚子を常温で1本。
突き出しは加賀野菜の一つ、「金時草(きんじそう)のお浸し」でした。
表面は緑色、裏は紫....
この野菜はどこかで観たことがあると思えば、それは沖縄のハンダマでした。
(鹿児島、熊本方面では水前寺菜)


そして鰻をシロ(白焼き)とクロ(たれ)で半分づつ。



名産のふぐの糟漬けもぬかりなく....
ああ、これは何杯も飲めてしまいます。
ここで気が付いたのですが、お銚子は1本一合入りと思っていたのがなんと二合入り。
有り難く頂戴いたしました。



S山さんの登場に合わせるかのように、頼んでおいた「地物のにぎり」。
(こうして書いている今も、つい写真に向かって手が出てしまいそうです。)



握りをしっかり食べたというのに、カウンター裏の張り紙が気になって頼んだ巻物。
さて、このお寿司はなんでしょう?!



お寿司の名前は「見掛倒巻(みかけだおしまき)」
外側にみえる緑色はワサビなのです。
戦々恐々、でも食べてみたい......
そして口にすれば、ツンとワサビ特有の香りは広がるのに、辛くない。


そう、まさしく、美味しくも「みかけだおし」な巻物でした。
中はマグロの中落ち入り。




(初冬の加賀の旅 その2へ続く。)




『福寿し』
http://www.fukusushi.co.jp/index.html


金沢市金石西3丁目4番6号
TEL:076-267-0877
FAX:076-267-2864

営業時間:AM11:00〜PM11:00
定休日 :毎週木曜日、予約のある場合営業あり。
     木曜が祝祭日の場合は営業。




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