2008-12-17 雪国 まもなくここは これでもか、これでもかと 雪が身の丈の何倍も降りつもり すべてを閉ざしてしまう そんな中でも、誰も絶望しないのは年があけ五月になれば ふたたび雪が消えていくことを知っているからだろう田に水を入れ、苗を植え、 秋には黄金色の稲穂が頭を垂れるのを知っているからだろう 『わからない』ことの不安、 『憶測』のこころもとなさ、 『ことば』のかなしさ どれもが私を『知る』ことの安心からとおざける