弥生三日目の雛


毎年、まだ大丈夫...と思っていると、あっという間に2月が終わり、3月雛祭りになって、あわてて出して仕舞うを繰り返しているので、ちょうど土曜日28日、「今年はまだ余裕」と天袋から人形一式をとりだし、キャビネットの上に飾りました。
頭の中では2月は28日までと判っているのに、なぜか3月まではまだ3日ある、雛祭りまで1週間あると思いこみ。
考えてみれば、なんのことはない、やはりわずか4日間のお飾りなのでした。


何段もある立派な人形ではありません。
俗に「親王飾り」と呼ばれている、お内裏様とお雛様、そして貝あわせの貝桶と紅白の梅、ぼんぼりだけの飾りですから、ものの15分もあれば飾り付けは済んでしまいます。なのになかなか出せないのは狭い収納スペースギリギリで、普段、しまってある場所が天袋の奧のせいなのでしょう。




お内裏様は今風のちょっと細面。




お雛様といえば....これが不思議で、毎年思うのですが、左側からと右側からとで、顔の表情が違ってみえるのです。
どちらがお好みでしょう。





いつの頃からか、向かって左目の下に泣きぼくろが出現。
年々大きく、そして色濃くなっていくような気がします。


販売されている人形の顔はその年近辺の世相(流行)を反映して、毎年変わるそうですね。
ぽっちゃりとしたこのお顔は決して今風の美人顔ではありませんが、なぜか落ち着いて見ていられます。
着ている装束をみたり、冠をみていると、当時のことが忍ばれます。


お飾りの菱餅もひなあられも買い忘れてしまい、白酒もなかったので、こっそりどぶろくを備えました。
明日の朝、二人で赤い顔をしているでしょうか。