春の讃岐うどん&こんぴら歌舞伎行脚その11『釜あげうどんで朝食を〜長田in香の香』


(春の讃岐うどん&こんぴら歌舞伎行脚その10『「うどん明水亭」でうどん会席〜2〜』 より)



こんぴら歌舞伎当日の4月12日の朝、ホテルロビーに8時半に集合。
それからまずは朝ご飯にと飯山の『なかむら』へと向かいました。
いつもの土器川の土手道をいくと........開店前というのに、すでに店の前も土手上も駐車場は満車。
さらに店の前の長蛇をみて、即「ああ、これはダメだ」と判断。
本当はここで朝到着の電車組の人と合流のはずが、午後から開演のこんぴら歌舞伎に間に合わないようではもともこもありません。


いままで何度も同じ時期の休日に訪れていますが、これほどの混雑は初めてです。
前日の『谷川米穀店』といい、想像はしていてもそれ以上の混雑に唖然としました。
ちょうど、休日の高速道と本四架橋の通行料が、それぞれ1,000円となってすぐの休日だからでしょうか。
しかし、大勢のお客さんがここに訪れても、うどん1杯100円、200円の世界。
使ったとしても、ひとりせいぜい1,000円以内でしょう。
この地にとって本当に経済効果があるのかな?と疑問もあります。


もともと讃岐の静かな田園や住宅地の中にあるうどん店。
休日のこの大混雑に、うどん店の周辺の家ではかなりの迷惑をしているのではないでしょうか。
有名店の中には日曜日を定休にしている店も多いのですが、「なにも日曜まで営業しなくても」という気持ちの他に、こうした混雑によっておきる近隣との関係を考えてのことではないかと思います。
トラブルのために店を閉じたり、移転しなければならなくなるのは残念なことです。


さて、そんな『なかむら』をあとにして、でもやはり朝は優しい釜あげうどん。
ということで、琴平へ向かう途中の善通寺で、『釜あげうどん 長田in香の香』に寄りました。




以前はまんのうの『長田』でよく釜あげうどんを食べていたのですが、こちらの『長田in香の香』はそこのお弟子さんの暖簾分け店だそうです。
さて、店内にはいるとこちらも広い店とはいえ、ほぼ満員。
それでも手際よく先に注文をきき、店の奥の席に通してくれました。
時間的にこの先ではもううどんを食べる余裕はなさそう...ということで、うどんの他に並んでいた稲荷寿司につい手が。
うどんができあがるまでの間に、あっという間に胃に収まってしまいました。



おおきな徳利のような容器に熱い釜あげ用の出汁が入っています。
それを自分で持って、蕎麦猪口のような容器にいれ、熱々の釜あげを待ちます。
このスタイル、『長田』と全く同じ、そしてうどんのお値段も同じで、なんだかほっとしました。



うどんを食べ終わったあと、後から運ばれてきていたおはぎが気になって、それも注文。
何軒も食べ歩くのもいいですが、1軒にじっと腰を据えて、うどんの他にばらチラシ、稲荷寿司、おはぎ、そして店によってはおでんなど食べるのも楽しいものです。



おなかも一杯になったところで、一路琴平を目指します。


前々日にT雲さん達と一献の際にいただいていた『ささにごりいちご酒 ほの苺』という苺のお酒が冷やしてあり、それを口直しに車中の女性陣3人でいただきました。
飲めない助手席のN浜さんはともかく、運転のI田さん、ごめんなさい...です。



観音寺の古い酒造所『川鶴酒造』。
アルコール度数は8度とあまり高くなく、甘いのですが、苺の酸味も利いて飲みやすい...
苺ヨーグルトをウオッカで割ったような?そんな飲み口のお酒で、うどんのあとのちょっとしたデザートでした。



(春の讃岐うどん&こんぴら歌舞伎行脚その12『四国こんぴら歌舞伎大芝居 〜金丸座〜 』 へつづく)



『長田in香の香』



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