『かす美 越後あじわいポークの酒粕味噌漬け弁当』


1週間ほど前の長岡からの帰りに。
東京方面に向かう上越新幹線の最終は早く、まだ6時半というのにもう駅ホームの売店にはあまり駅弁が残っていませんでした。
それでも数種類あった中で、今まで食べたことが無かったと思うものを手にしてみました。


『かす美 越後あじわいポークの酒粕味噌漬け弁当』(長岡浩養軒)



パッケージにはかなりそそられるフレーズ。

越後名物「タカノ」からのあじわいポークを
長岡の老舗「星野本店」の味噌と
「美の川酒造」の吟醸酒粕に
じっくりと漬け込み
丹念に仕上げました。
匠の技と越後の味を
御堪能下さい。



蓋をあけてみると、豚肉の味噌漬けに、舞茸の煮物、昆布、キュウリの漬け物、玉子焼きが入っています。



揺れる車内でピントがあいませんが、本命の豚肉の味噌漬けは?とみると、
うーん、たしかに良い加減の焦げがついた肉ですが、いかにも乾燥して乾いています。
頭の中の「豚肉の味噌漬け」がすっかり吹き飛んでしまいました。
それでもと食べてみれば、見ての通りでポソポソとして固い肉。
そして味も塩味は感じるけれど、味噌漬けという感触はなし。


嫌なこと、美味しくないものは基本的に書かない主義ですが、思い入れのある長岡の事だからこそあえて書けば、
パッケージのフレーズで期待しすぎかもしれませんが、残念ながら950円を出して買うお弁当の価値は見つけられません。
もしお弁当として提供するなら、さめても固くなりにくい工夫を、そして乾燥しにくいようたとえば焼き上げたあとにも、とろみのついたタレで仕上げるとか、工夫が必要ではないでしょうか。


たしかに「タカノ」のあじわいポーク、「星野本店」の味噌、「美の川酒造」の吟醸酒粕といった1つ1つの素材は良いのかもしれません。
そうなればなおのこと、お弁当としての今の提供の仕方に無理があるように思えてなりません。
この食材を提供している会社の方はこのお弁当を試食しているでしょうか?
パッケージに名が載っている以上、それを使ったお弁当は是非美味しいものであってほしいでしょう。
是非、何かのご縁でここを見ていたら、夕刻にこのお弁当を購入して食べてみていただきたいのです。