「知恵」が消えていく?
「ゆとり第一世代」とされる1987年生まれは、バブル景気の頃に産まれ、その後の1990年代の平成不況と情報化社会の中で、育っている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゆとり世代
2009年現在、義務教育期間中に新指導要領の教育を受けた先頭である1987年度生まれは、順当に進学すれば大学4年生になっており、大卒としての就職活動が始まっている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゆとり世代
今年の大学2年生はゆとり教育が始まって、1〜2年目の子達らしい。
確かに1,2年前から数学的な知識に不安を持ってきたが、残念なことに今年はそれが勘違いでなく、確かなものなのだと思わざるを得なくなってしまった。
しかもその不安の在所のレベルは「数学」ではない、「算数」だ。
「数の学問」ではない、「数の算え方」のレベルでの問題だ。
これを知ったからといって、生活の何に役立つかが即座には見えないような微積分や複雑な問題を理解し、人生の競争に勝ち得るための「数学」ではない。
人間が互いに心地よく気持ちよく生活ができるための「知恵」ともいえる「算数」だ。
四則演算にしろ図形の問題にしろ、公式を暗記し、それにあてはめて答えを導き出したり、マニアックなパズルのような問題を解くようなことではなく、日常の生活を送っていれば、ある時必要となるような生活の「知恵」が欠落してしまっている。
全般的な学力低下の理由は「ゆとり教育」にあると、最近言われるようになったが、ではその「ゆとり」の時間は何に使われたのだろう?
人間らしく振る舞い、人間らしく暮らすための知恵を身につけるために使われなかったのだろうか?
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驚いた、「数学嫌い」とだけ入れて、商品検索したらものすごい数の書籍がでてきた。