6時の虹


5日からずっと雨模様、おまけにこの日は朝から雷までなって、滝のような雨が降ったりしていました。
それも落ち着いて、青空がちょっと見えだした夕刻、出かけるために外を歩いていたら、人だかりができて皆空を見上げていました。
電信柱になにか引っかかっているのかと思い、一緒にその方向を見揚げてみれば、ハッとするような見事な虹。
それも二重の虹でした。



あちこちで見知らぬ人どうしが「なんですか?」と声をかけ、「ほら、あそこ」と立ち止まって見上げている人達、
通りがかりの人が店の中の人に「虹がでていますよ」と声をかけて、中から人が出てきて「わぁ!」という声。
そんな様子を見ながら駅に向かうと、自分が「活きている街」に住んでいるという気持ちがふつふつとして、なんだかとてもいい気分になりました。



駅近くのCD機によって、出てきたときには虹はもうかなりうっすらと。
駅ホームに上がれば、一部分だけがみえているだけで、虹に気が付かない人ばかり。
本当にわずかな時間、たまたま外を歩いていて見られた幸せ。


小さい頃、虹のできる原理も知らず、ただ綺麗な虹を眺めていました。
虹のずっとずっとしたの方はいったいどうなっているんだろう?
「七色の絵の具を霧吹きで一生懸命に吹いている人がいるんだ」
と思ったこともありましたが、たまたま虹の話題をしていて
「きっと根元は、天使がせっせと絵の具を溶いでいるのでしょうね」
という話をきいて「ああ、やっぱり!」と嬉しくなりました。