ワイドニュース番組?で朝からあっけにとられる


久々に朝TVをつけてみたら、各局で流れている朝のワイドニュース番組(というの?) 。
神奈川県下での新型インフルエンザ患者発生をうけて、さっそくレポーターの女性が川崎駅前から中継中。
人気のない広場の真ん中に立ち、マスクをしたままの放送。


それをみてハッキリいってバカかと思ってしまった。
いったい何を言いたいんだろう?
何をしたいたいんだろう?


台風の最中に透明ビニール傘を持ち、海岸沿いで飛ばされそうになって放送するわざとらしい中継もあるけど、それどころでないマヌケさ。
おまけにどう考えても周囲に人がいない状態で、マスクをしたままアナウンサーが話すなど、視聴者をバカにしているとしか思えない。
メディアが与える影響は大きいというのに、この放送のありよう。
少なくてもニュース性のある番組で、お粗末な連続ドラマのストーリーのようないやらしい演出はやめて欲しい。
政府は「マスクをして予防をしましょう」「おちついて行動しましょう」としきりに言っているけど、マスクはどこにも売っていない。
買えない、品切れ、がさらに国民に不安感を与えていることをわかっていないのだろうか?


昨日の移動の新幹線の車両の中ではこの時期・このタイミングであればマスクをつけて欲しい人が、手さえも当てずにところかまわず咳やクシャミを連発。
およそ健康と思われる人が、うつむいてマスク、マスク、マスク。
これは逆でしょ。
よほどの高機能医療用マスクでないかぎり、ウイルスの吸引なんて阻止できないのに。
むしろ、ウイルス保菌者がマスクをすることで広範囲への飛散を防止しなければ意味無いのに。


海外滞在の高城剛氏が、これと似た異様さを自身のblogに書き込んで、物議を醸しているらしいが、これは否定できないことだと思う。


しばらく日本のテレビを見ていないので想像でしかないが、
きっとメディアが、日々恐ろしいことを繰り返し、人々の恐怖をあおり、時には誰かを血祭りにし、
その直後にお笑いなどのエンターテイメントを放送しているのだろう。
そのメディアの「戦略」は、9・11以降のアメリカと同じである。
そして、大きな物語に国民全員が飲み込まれていく。

メディア・パンデミック。|TSUYOSHI TAKASHIRO -BLOG-|honeyee.com Web Magazine


たしかに日本人は政府の無計画・無策な発表と、TVをはじめとするメディアによって「集団ヒステリー」に仕立てられているようだ。


ニュース記事では最後に記者が氏の発言に対して、


「マスクで感染予防しようとする人々の神経を逆なでする“KY”ぶりとも言えそうだが.....」

高城氏 ブログでマスクマンを批判 - リアルライブ


と、いかにも識者らしく書いているが、それは逆にマスコミ業界がもつ「自分達が正しい」という奢りのようにすら聞こえる。
マスクをして放送する業界、それを報じる業界のほうがよほどKYだ。



久々に朝から、 「バカ」とか「マヌケ」とかお行儀悪い言葉をいってしまった。





(追記)
後手後手、しかもこんな発表、どこでされたかもわからないほど。
誰がどれだけ聞いているのだろう!?


「屋外でのマスク着用は不要」=他人への感染防止が目的−厚労省
 新型インフルエンザの感染拡大で品切れ状態になっているマスクについて、厚生労働省新型インフルエンザ対策推進室の難波吉雄室長が21日、記者会見し、本来の使用目的は予防ではなく、他人にうつさないことだとした上で、「人込みの少ない屋外などで着用する必要はない」と述べた。
 難波室長は「マスクは感染者のウイルス飛散を防ぐためのもの。せきが出るようだったら使用してほしい」と強調。予防目的の購入に注意を促した。(2009/05/21-21:33)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009052100963