上越新幹線『浦佐駅』


毎週毎週、上越新幹線で通い続けると、外の景色もたいがいにどうでも良くなって、2階建て車両の「Maxとき」では騒々しい団体と子供連れ率の低い1階席ばかりに座ります。
ただ、高崎からの長いトンネルを抜け、越後湯沢もすぎ、再び長いトンネルから出た、南魚沼の浦佐駅周辺だけは景色から目がはなせません。


4月はまだ雪が残る田畑、そして真っ白な山々の雪が、毎週ごとに徐々に消えていく様には何よりも着実な春の訪れを感じさせられます。
5月の連休前ともなれば、田圃に水が入り水面が輝き、そして連休明けには稲の苗が綺麗な列を成しています。
その稲も週ごとにさらに伸び、この時期にはすっかり緑豊かな田圃となります。



この駅で降りることは滅多にありません。
おそらく利用したのは、これで2回目でしょう。
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」の作品の1つまで行く前に、一カ所、どうしても立ち寄りたい場所があり、この駅で迎えを待ちました。


駅東側の出口前には大きなロータリーがあり、タクシーも駐車場で多数待っているのですが、いかんせん人がほとんどいません。
階段をおりてバス乗り場の前までいくと、雲の合間からの陽射しと、じわっと気温の上がってきた空気で、夏休みを彷彿するのに、なぜか気分が盛り上がらない。
それはこの閑散とした駅前だからでしょうか。



しかし、この東口には大きな銅像が建っています。
それは当時、この周辺、新潟三区から出馬していた第64,65代の総理大臣を務めた「田中角栄」の像で、雪が被らないような雪除け屋根があります。
あえて写真は撮りませんでした。



バス乗り場にあったバス停留所と時刻表。
閑散としている理由はこのバス便だからでしょうね。


さて、これからある美術館を訪ね、八海山の麓近くまでいきます。