『お花見デセール』


東京の冬=好転続き=乾燥というのがおきまりなのに、このシーズンの冬は本当に天候の悪い日が多かった。
冷たい雨がザーザー降るし、あがっても重たい鉛色の曇天が続き、気温もあがらず寒いまま。
積もりはしないものの、雪が何度も舞った。
日照時間がとても短く、冬至をすぎて、2月頃の日が長くなってきている感覚も分からず仕舞い。
たしかにこういう日がずっと続くと気分がとても滅入ってくる。


そんな中、一昨日の大荒れの雪とうって変わって、朝から抜けたような青空が広がった。
気温は12度程度と思ったほどあがらなかったが、春の日差しがまぶしく、所用で出かけた先、そのままいつまでも散歩をしていたくなる陽気だった。
今年は桜の開花が平年よりやや早めだと報じられている。
気温も低めで日照不足なのにと思うが、どうも桜は温度差の方に敏感らしい。



今日いただいたのはそんな待ち遠しい季節のデザート、『お花見デセール』



桜にみたてた枝はバルサミコ、花は桜色のジュレ
桜の葉の塩漬けの上は、フローズンラズベリーの入った、ラズベリームース。
さらにパリっとした飴と、ベリー。
薄い飴をスプーンの先でトントンと砕くのは、まるで薄氷を割って春をおこしているようだ。