待ち合わせ場所へ飛んでいくと「ハニーミルク・ラテ」とともに、クマがキャンドルグラスを抱えて待っていた。
良くみるとちょっぴり不機嫌そうな顔つきだが、幼子が拗ねたときのような顔だ。
目はくるんと丸く、いったいどこを見ているのかなと、ふと思う。
そのどこを見ているでもない目が、見ている側の気持ちに触れて、
愛着とかわるヒミツなのかもしれない。
そうそう、「どこを見ているでもない、でも常に自分を見ている」で思い出した。
相国寺や天竜寺、輪王寺にある「八方睨みの龍」だ。
常に自分を見ていてくれるという安心感、
どんな世界でも人はそれを心の中で求めているに違いない。