死語「フロッピーディスク」


急に入ってきた大きなニュース、


郵便割引制度を悪用した偽の証明書発行事件をめぐり、押収品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、最高検は21日夜、大阪地検特捜部でこの事件の主任を務めた前田恒彦検事(43)を、証拠隠滅の容疑で逮捕した。

最高検、主任検事を証拠隠滅容疑で逮捕 郵便不正事件

朝日新聞社が報じた疑惑から、最高検察庁が捜査をして判明し、逮捕となったそうだ。


朝日新聞が今夏、上村被告の弁護団の承諾を得てFDの記録を確認したところ、最終更新日時が「04年6月8日午後9時10分56秒」になっており、特捜部が捜査報告書に記した最終更新日時と食い違うことが分かった。このため、朝日新聞が大手情報セキュリティー会社(東京)にFDの解析を依頼。本来は「6月1日」であるべき最終更新日時が「6月8日」と書き換えられていた。その書き換えは昨年7月13日午後だったことも判明。この日はFDを上村被告側に返す3日前だった。

お粗末にも、電子データの書き換えをしても、ばれないと安易に思っていたのだろうか?


それ以上に驚いたのは、いまだに「フロッピーディスク」なるものが使われていたという点だ。
私は早い時期から「フロッピーディスク」を使っていたが、反面、早い時期から「フロッピーディスク」を使わなくなった。
自分の作業ではもう十数年前に使うのをやめていたし、顧客からのデータでやむなく、外付けのフロッピーディスク読み取り装置を取り付けて使ったのも、せいぜい十年以上前のことだ。
AppleMacではかなり前から「フロッピーディスク」のドライブがなくなった。
その後、Windowsの世界ではいつまでも「フロッピーディスク」が使われていたと思うが、ここ数年のパソコンにはもはや「フロッピーディスク」ドライブも消えて、民間ではほぼ見かけなくなった。
最後まで生産し続けたソニーも、来春3月には委託生産を完全に終了するという。


なぜここで「フロッピーディスク」に反応してしまったかといえば、6月に送られてきた社会保険の「算定基礎届」提出方法の冊子に書かれていた文言だった。



いまだに電子データを「フロッピーディスク」に入れて提出とは。
また「MO」でも可能というが、それすら昨年大手2社が生産中止をし、最後のソニーも今後は明るくない。
一部特殊な業界では録音用のメディアとしてまだ使用されていると聞くが、もはや一般的に身辺でMOの使用をしているところを見ることもなければ、そのためのドライブを見ることもない。


一瞬、「長らく使い回してきた文章をそのまま載せてしまい、校正者も何も分かっていないまま、堂々と印刷されている」のかと思ったが、「指摘はさんざんあっても、担当者が頑なにデータは「フロッピーディスク」だと信じて疑わず、そのままとなっている」という構図も浮かんでしまった。
日付も打ち直してしまえば分からない、そう信じている人種か。