「Worst case scenario」(最悪の場合のシナリオ)


日本人は普段口にしないという「Worst case scenario」(最悪の場合のシナリオ)という言葉をTwitterの@golgo13thさん経由で知った。

毎度原発ネタですみません。日本人すべてには当て嵌まらない。自ら保証人となって借金を背負って事業する町工場の親爺にあって、役所や大企業のエリートにはないのが、ここで言うWorst case scenarioなのでは http://t.co/lKYHGW5

http://twitter.com/#!/golgo13th/status/55211197749932032


リンク先は
「Worst case scenarioについて/Anthropologistへの要望」というblogだった。



読んでいると、ことの重たさに、おもわず頭を抱えこみたくなるような大前氏のこの記事も、「Worst case scenario」まではいきついていないだろう。

炉心溶融してしまった福島原発の現状と今後

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/

今にして思うととても狭い業界内でのことだが、ソフトウェア開発の納期問題に関すること1つとっても、米国メーカーでは楽観的な言葉とともに、常に「Worst case scenario」があったような気がする。
「最悪の場合のシナリオ」を想定しつつも、楽観的見解をもつ欧米人、弱気にベストが尽くせないかもしれないときの状況を仮定するものの、決して最悪の事態は考えたくないと思っている日本人。


今回の福島第一原発の事故も、そうした思考でいち早く言及した米国の助けの手を払い除け、初動が遅れ、重大な事態が進んできているのではないか。


一度、原子力安全・保安院東京電力の会見で、それぞれの「Worst case scenario」を聞いてみたいものだ。