『パン屋再襲撃』読了


村上春樹の長編を読む前の体慣らし、頭慣らし。
1985年から1986年の間に、いろいろな雑誌に掲載された短編をあつめた短編集で、「マリ・クレール」に掲載された短編のタイトルをとって、短編集のタイトルとしている。
すべて別の雑誌なので、本来、連続性はない別々の短編なのだが、今まで古い作品からずっと読んできた私には、みななんらかの絡みをもっている内容だと感じる。


今であれば、blogのタグ・クラウドに『像』、『双子』、『ねじまき鳥』...
そういったキーワードが大きなフォントで載るだろう。


という、そんなようなことだ。


そして、それは次に読もうとしている長編小説を十分予感させてくれる。
楽しい。



パン屋再襲撃
『像の消滅』
ファミリー・アフェア
『双子と沈んだ大陸』
ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーポーランド侵入・そして強風世界』
『ねじまき鳥と火曜日の女たち』


パン屋再襲撃 (文春文庫)

パン屋再襲撃 (文春文庫)