『いちにぃさん』で『黒豚しゃぶ』を食べる


前々から「鹿児島は黒豚、そして、しゃぶしゃぶが美味しい」とずっと聞いていたのに、なかなか食べるチャンスがありませんでした。たまたま4日の晩は北海道から翌日のセミナーのためにA野さんとK戸さんが鹿児島に前日入りをしているというので、I上さん、H田さんとも御一緒に5人で『黒豚しゃぶ』を食べることになりました。


とはいえ、北海道からの到着は遅い時刻で、店に集合は午後8時とのこと。
さすがに大浪池に登ったり、新湯温泉に入ったりで、おなかもすいてしまったため、それまで同行してくださったHさんの天文館での行きつけのお店にちょっと寄らせていただいて、7時から軽く練習を。



店内も女将さん?も、なかなか落ち着くいい感じの居酒屋さんでしたが、ここはHさんの静かな夜のために、あえて名前を挙げずにおいておきましょう。


さて、8時近くなりI上さんがお店にやってきて、軽く一杯のあと、一緒に天神ぴらもーる内にある『いちにぃさん』(商標では「ち」の文字が小さい)という黒豚料理の店に一緒に向いました。
ものの数分歩いただけでしたが、道中すれ違う女性に挨拶の声をかけられるI上さん、さすが天文館の主のようです。


店につくとさすが人気の店らしく、20時というのに満席で、少々待ちとのこと。
そこで北海道からのお二人と、お初のH田さんにお目にかかりました。


15分ほど待っていると、ようやく奧に5人が座れる席が空き、いよいよ『黒豚しゃぶセット』のスタート。
四角い鍋がセットされ、あっという間にお肉、野菜、薬味、出汁、そしてセットの先付け、揚げもの、酢の物などがテーブルの上にどんどん並びます。



この『黒豚しゃぶ』の特徴は、ポン酢や胡麻ダレで食べるのではなく「蕎麦つゆ仕立て」の付け汁で食べることです。
前もって聞いてはいましたが、蕎麦つゆとはいっても関東の辛い(しょっぱい)汁とは違って甘めの蕎麦汁で、そこに小口切りの青ネギと柚子胡椒の薬味を入れます。


そしてさっと火を通した黒豚のバラ肉をつけ...
私は肉の中では豚肉が一番好きなのですが、とにかく甘く味のある豚バラで、たしかに鹿児島の美味しい豚肉と実感しました。


食べるのに夢中の間、怪しい取引の現場のような光景も見られたようですが、心配して先に練習の焼酎ロック2杯を呑む必要が無かったほど、意外にもおとなしい夕餉となりました。皆さん、翌日のセミナーが本番だからでしょう、いや、発表用PPTが出来ていなかったようですが。


肉と野菜を食べ終わる頃になると、今度は麺をいれます。この麺は特に何も言わなければ蕎麦だそうですが、I上さんのお勧めに従い「しゃう麺」という細い手打ち風のラーメンを入れました。


細麺のわりに煮てもくたくたにならず、弾力があって美味しい麺でした。
ここへきて、次々追加していれていた柚子胡椒が底にたまっていて、本領発揮。ひーひーいいながらも付け汁と麺の抜群の相性で
すぐに食べてしまいました。


セットの食事は「黒豚ぞうすい」か「キビナゴ寿司+豚汁」を選べるのですが、私は以前I上さんに送っていただいたキビナゴの味にすっかり憑かれてしまっていたので、迷わず後者。
薄い酢大根の下に見えるキビナゴがとても綺麗です。


おなか一杯になって、ここで北海道組の方とは解散。
そしてさらにI上さんとも某路地の角でお別れをしましたが、見送った背中には「天文館の夜はまだまだこれから」と書いてあるようでした。



あとで店のパンフレットを見て知ったのですが、なんと、この『いちにぃさん』は鹿児島以外にもあるそうで、それもなんと北海道と東京。
北海道は札幌駅のJRタワー6階。
そして東京は日比谷と銀座インズB1階、汐留のカレッタ汐留B2階と、私が普段よく立ち回るところにありました。
こんど一度、こちらで食べにいってみようと思います。
(さすがにキビナゴ寿司はないでしょう。)

(後日記:汐留店にいきました。お値段は鹿児島店より500円ほど高くなっていました。キビナゴ寿司もありました。冷凍のような気もするけど...)



『いちにぃさん』鹿児島天文館



鹿児島市天文館天神ぴらもーるSO-BAビル内
099-225-2123