大和路塔巡り(その5)『彼らの好きな居酒屋メニュー』

大和路塔巡りの晩の事です。



すっかり遅くなって時間も9時すぎ。
「奈良は東京とちがって8時になるとみんな店が閉まる」
というM本さんの話を聞きながら、夕食はどうしようかとヒヤヒヤしていましたが、ホテルにチェックインをしてから外に再びでて少し歩くと、「おでん」という幟のある店を発見。お酒好きな人には判ると思いますが、いかにも吸い寄せられそうな店でした。
どこもあいていなければ最悪はファミレスか..と思っていたので、迷わず入ったお店が「手しごとや 一条」。
居酒屋ですがカウンター内の調理人はアルバイターではないし、小上がりもいい感じだったので、良い予感がしました。


さて、彼らはここで一体何を食べるだろう?
英語版のメニューもないし、居酒屋メニューをいちいち説明するのもと思っていると、彼らは「お任せ〜」というので「これならいけるだろう」と思うものを見繕って注文しました。
若干??なものもありましたが大半は大正解!
彼らはイタリア人同様、日本の素材に近い物、調理法に近い物を食べているのだなと実感しました。


そのうちのいくつかを。



とりあえずすぐに出てきそうなものという事で頼んだ3品。
おでん盛り合わせ、タコの唐揚げ、そしてあさりの酒蒸し。




おでんの中の、豆腐、厚揚げは「トーフ、トーフ」といって喜んで食べていましたし、練り物の薩摩揚げなども魚という事でOKでした。ただ.....これは個人的な好みからかもしれませんが、二人とも「大根」が苦手の様子。
サラダに入っているようなラディッシュは食べるのに何で?




あさりの酒蒸しは正解でした。ワイン蒸しにした料理はきっとあちらにあるでしょう、それがお酒に変わっただけですから。




今回頼んだものの中で、一番のヒットはこれ、「タコの唐揚げ」。一般に欧米の人達は蛸を嫌うけど、きっと彼らは食べると思い注文したのが大受けでしきりに「コレは美味しい!」と大絶賛でした。
どんなに美味しかったか? 残念ながら私の口には回ってきませんでした。




これは無理かな..と思いつつも頼んだ「ぎんなん」。
「ピスタチオか?」といいながら口にしていましたが、マズイとも美味しいとも....




「え?1つ600円? どこの松茸?!」と思いながらも、頼んだ「土瓶蒸し」
中には松茸らしき茸のスライスが沢山入っていました。
スープをどうぞ...と出しました。飲んでおかわりもしていましたが「随分匂いのきつい茸だ」と。
ガリシア出身のYoliちゃんは、「毎年スペインではこの時期、山にきのこ狩に行くのよねぇ...」とちょっとホームシック気味?


お酒は勿論、奈良の銘酒「梅乃宿」。




最初ビールを飲んでいたサンちゃん(Santi)も、「SAKE! SAKE! クダサイ!」と日本酒に。




長い距離運転でお疲れ気味のM本さん、飲まずに車で帰る.............心づもりが、このあたりで揺らぎ.....




日本酒でますます元気なサンちゃん。



他に頼んだ肴は、豚肉の角煮、生ハムとチーズのサラダ、焼き鳥、串揚げ盛り合わせ、お新香。
終いにサンちゃんは焼酎にまで手を出し、「さつま五代」というやや甘めの芋焼酎を「ショッチュウ!ショッチュウ!」と良いながら、私たちと一緒にロックで飲んでいました。




酔っぱらいはどこの国も同じです。(笑)


それにM本さん、むちゃくちゃ嬉しそうな顔・・・




大和路塔巡り(その6)『奈良公園と興福寺』に続く。




『居酒屋/酒と肴菜 手しごとや一条 新大宮駅前店』

奈良県奈良市大宮町6-1-2
電話 0742-34-8803
営業時間 11:30〜14:00(平日のみ) 17:00〜翌2:00(翌1:30LO) 無休