大和路塔巡り(その7)『奈良ホテル』


奈良公園脇の道を少し南下すると創業明治42年(1909年)の『奈良ホテル』があります。設計は辰野金吾という事でしたから、東京駅と同じ建築家によるものです。ですが、東京駅とは趣が異なり、総檜造りの贅沢な造りになっています。
宿泊はしていないので客室内は判りませんが、箱根・宮ノ下の「富士屋ホテル」と似た高い天井をもつクラシックな造りではないかと思います。



ここで1階のティールームへ行き、お茶の時間です。
目の前には池があり道路の喧噪を遮っています。


思い思いにコーヒー、紅茶、ジュースを注文しましたが、紅茶のポットとともに出てきた砂時計にサンちゃんが釘付け。
みていただくと判りますが、砂時計とはいっても、砂が落ちるのではなく、細かいオイルの粒子が逆に浮き上がって3分間をはかるものです。
先日の葛きりといい、何がウケルか判らないものですね。
このとき、M本さんは独り、渋く決めていましたが、何か遠い昔を思い出しているようでした。





コースターにも勿論、鹿の絵でした。





大和路塔巡り(その8)『奈良町界隈、そしていったんおわかれ』に続く。




奈良ホテル
0742-26-3300