「あぶない本」


あぶないといっても、内容が過激という訳ではなく、読み出すとおもしろさ(興味深さ)についついページを閉じることができなくなり、仕事が手につかなくなる危険をはらんだ本。
いろいろあるが、これもその1つ。


斑鳩の匠 宮大工三代 (平凡社ライブラリーoffシリーズ)』


危険なので家にはおかず、途中で栞をいれて事務所において帰ってきた。これで連休は仕事に精出せるだろう。


奈良・斑鳩の里の法隆寺法然時、薬師寺などの復元・復興に力を注いだ宮大工「西岡常一」と、「青山茂」の対談集。
多少なりとも建築に関わり、建築を好む人にはおそらく「あぶない本」になるはず。
日本人として木造に関わる者は、構造計算の理論より、まず先に読むべきかもしれない本。



斑鳩の匠 宮大工三代 (平凡社ライブラリーoffシリーズ)

斑鳩の匠 宮大工三代 (平凡社ライブラリーoffシリーズ)




(2年数ヶ月後、2010.5.4の追記)
「構造計算よりも歴史の実証の方が確か」というエントリーのタイトルをみて、自分が以前書いていたこのエントリーを思いだした。
「構造計算の理論より、まず先に読むべきかもしれない本。」と思った点、id:hihi01さんとは違う本を読んでの感想だが、やはり本は違っても西岡常一氏が訴えていることは同じなのだと改めて確信をした。