屋久島周遊その8『トローキの滝』


千尋の滝から周回道路にもどり、振り返るとさきほどまで見ていた千尋の滝のそばの大きな岩肌が見えます。V字にカットされた谷を流れる鯉之川が密生した木々の間をぬけて、今立っているこの橋の下を流れ、海へと向かっています。



すぐの場所に目立たない石碑があり、そこには「トローキの滝」と書かれています。
海側へむかっている細道があり、そこを辿っておりていくと、川の両側にせりだした尾根のような場所を通り、林の影から水音と青い入り江が突然見えてきます。



茂った木のために、なかなか全貌をみることができないのですが、この時期なのでまだ夏場よりは葉の茂りもなく好条件だったかもしれません。
赤い橋が目にはいり、足をとめればそこにはさきほどいた橋の下を流れて、入り江に落ちる小さき滝が見えます。
それが『トローキの滝』でした。




斜めに傾いた花崗岩の摂理の間を川が流れて、落差は7mと小型ですが、直接海へと落ちている珍しい滝です。




おそらくこの入り江はきりたった花崗岩の崖で、かなりの水深があるのでしょう。
陽射しがあれば、さらに複雑な美しい碧い水を見られることでしょう。