恐るべし『白老牛肉祭り』


北海道旅の最終日、3日目。
帰りの新千歳空港発は夜の19時半発ということで、かねてより札幌にすむ友人のA木さんやS野さんに相談をしていたのですが、前夜のイタリアンな晩に「天気が良ければ積丹半島めぐり」でなければ「白老」にでも...という話で、いざ朝となってみれば雨は上がっていたものの、海が綺麗にみえる天候とも思えず、一路白老へ向けたたのでした。


白老へは皆はじめて。『ポロトコタン』を目指したのですが、白老についてから思ったより案内板が少なく、つい途中の道ばたにいた誘導係の話をきけば、それは牛肉祭りへいく人の案内。牛肉祭りに背をむけてく私たちを不思議そうな顔でみていました。「あっち」と言われて、なんとか『ポロトコタン』の駐車場らしき場所まで辿り着いたのですが、観光地とは思えないほど寂しくひっそりとしています。(この理由はなんとなくあとで判明)
事前に詳細なチェックをしてこなかったので、『ポロトコタン』に何があるか、何が見られるか良く判らず、アイヌ民族博物館があるという事くらいでしたが、駐車場の車も数台の乗用車のみで、観光バスの姿もなく、だめ押しに有料駐車場という文字をみて、なんだか全員そこで降りてみる気が薄れてしまいました。
決してアイヌ民族の歴史に背を向けたという訳ではありません。ただ、何やら求めていたものが違ったという感じで寂しさも残りました。


となれば、向かう場所は『白老 牛肉祭り』。
ちょうどこの日は『白老 牛肉祭り』があるという情報は聞いていたのですが、これまた、行けばなにかしら判るだろう、という程度で、これといって下調べもせずにいました。なんでも牛一頭の丸焼きもあるとか!心密かに期待です。


さて、場所はどこだろう?
そうです、最初にいた誘導係のおじさん! そして、みれば道路脇には一定間隔で『白老 牛肉祭り』書かれた赤い幟がありました。
それを目印にして最終的に駐車場まではすんなりと進んだのですが、そこで目にしたのは、ものすごい数の車、車、車、車、車、車、車。
窓から肉のやける煙の匂いがしてきます。


なんとか会場にほど近い駐車場へ運良く車を駐めることができ、いざ会場へ。


そして思わず絶句。
すごい人!!!


会場の真ん中には沢山のテーブルとイス。そしてそこで炭火で肉や野菜を焼きながらビールを飲む人、人、人、人、人。



香りはそそられるのですが、あまりの広さに、どこで何をどう買えば食べられるのかも判りません。
傍らにあった案内チラシをみれば、牛肉の丸焼きは焼き上げるのに10時間近くかかるようで、日に数回、時間が決まっていたのでした。
見ることのできなかった、牛の丸焼きは、こちらのようです
 http://pub.ne.jp/kcscenter/?entry_id=728046
あとで知った事ですが、テーブルでは会場内でかった白老牛の切り身を各自で、無料で提供される炭火でやいて食べるとのこと。
お祭り会場とあって、他にもポテトフライ、焼き鳥、などいろいろなものが売られていました。


どう考えても、地元以外からふらりといって、お邪魔できそうな気配ではありません。
すでに何度か参加したことのある先達に聞かなければ、訳がわからないお祭りなのでした。
白老以外からの人達も車で押し寄せていましたが、それにしても地元の方が多数。
前日は札幌市内で開催されていた「よさこいソーラン祭」で賑わっていましたが、規模からいってその何十倍もの敷地に、白老のどこにこんなに人がいたのだろう!?と思うような、北海道で一番多く人が集まった状況をみたのがここでした。
どうりで町中は閑散、静かなはずです。


何がどうだと、うまく言えないのですが、想像以上に寂しい『ポロトコタン』と、町の人口の大半が集まってしまったのではないか?と思うような、とんでもない人数があつまって肉を焼いて食べている『白老牛肉祭り』。
この対照的な情景が印象的でした。



圧倒されて、車に戻ろうとするとそこで記念撮影をする人達。
この方が見えていたのでした。




おなかがすいた、さあどこへ行く!?





ポロトコタン周辺



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