あさきゆめみし


暑い夜に相応しいのかどうか、判らないが久々に「あさきゆめみし 星の章」を読んだ。
この本を読んだことのある人は多いだろう。
しかもその理由のうちの1つは「受験のために」だろう。


源氏物語の原文を読むことは難しい、まして受験の古典として読むにはあまりに時間がかかりすぎる。
現代語になおした源氏物語も何種類かあるが、それとて全巻を読破するにはそれなりの時間がかかる。
となれば......


やはり漫画には敵わない。


なぜか「あさきゆめみし」をみると、そんな時代の頃のことを懐かしく思い出す。
わずか、ほんの、ちょっと前のことのように。





ただ、実は、
もっと別に読まなければならない「源氏物語」がある。
それはある方からずっと長らくお借りしたままになっている。
一通り読んでいるが、その本は3回読むべき本で、しかも2回目、3回目はそれなりの覚悟をもってあたらないとならない。
いつか必ず1冊ずつを、心をその本に停めて、読んでみたいと思っている。



源氏物語 1 桐壺 (愛蔵版コミックス)

源氏物語 1 桐壺 (愛蔵版コミックス)



(追記)
不思議に思うことがある。
それは「あさきゆめみし」に出てくる光源氏は、その類希な美貌の割に、どことなく冴えないドジなところがおおい。
だが、後にあげた「源氏物語」では、同じ結末が描かれているにもかかわらず、光源氏の振る袖から匂い立つ香まで身近にしてくるような、なまめかしさを感じる。
これは作者の受け取り方の違い、思いの違いなのだろうか。