『坂井宏行 美食の夕べ』マナーハウス島津重富荘にて その1


鹿児島へいく度に訪れてしまう、マナーハウス島津重富荘。
今回もまたタイミングよく、2周年を迎えた重富荘で『坂井宏行 美食の夕べ』があり、昨年同様、地元鹿児島のHさん、そしてI上さんと参加をしてきました。
ムッシュ坂井はこの重富荘のフードプロデューサー。
そしてそのお弟子さんである宮元シェフは重富荘のフレンチレストラン「オトヌ」の総料理長
昨年のこの時期にもムッシュ坂井のディナーがあり、沢山の美味しい御料理とパフォーマンスを楽しんできているので、この日がとても楽しみでした。


ディナー開場の30分ほど前。
重富荘につけば、日はすでに傾き、かわりに桜島の東から丸い大きな月が待ちかまえていたかのように昇ってきたところでした。
(手前の電線は見えないことにして:うまく埋設にできればいいのにと、いつもここからの眺望を拝見させていただいて思います。)
この日の桜島は雲ひとつかかることなく、くっきりと山の端を夕暮れの空に見せていました。



さて、ロビーで受付を済ませ、ウエルカムドリンクをいただいていると、ロビー席は一杯になっていたので、普段はレストラン「オトヌ」として使用している部屋へ案内されました。そこでしばし開場までの時を過ごします。
元々は薩摩藩島津久光の別邸を今の場所に移築したもの。
レストラン内も和室の欄間や床の間を残したまま、椅子席のレストランとして使うなど、ちょっと変わった趣も楽しめます。
お庭、邸内の記事・写真は「こちら」から




さて、いよいよ開場の案内がコールされました。
今回の会場は「リヴィエール」。


指定のテーブルに着くと、セッティングされたテーブルの上にはすでに御料理が並べられています。
今回のアミューズは、開場とともにサーブされ、来場者が揃うディナー開始までの間に楽しめるという趣向でした。
(以下、今回の一連の写真はテーブルの手元が暗く、しかも逆光となっているのですが、ストロボはあえて焚かずに撮っているので、ピントの甘いものが多いです。また、暗さのために実際の御料理の色と若干違っています。)



席につくと、四角いお皿の手前にあいていた場所へ、暖かいカップが運ばれてきて一揃い。
ふっと御料理がでてくる入り口のドア前をみれば、来場の様子をみにムッシュ坂井の姿が。



ムッシュ坂井とシェフ宮元が織り成す アミューズのハーモニー』


左手前から時計まわりに「ハマグリのロワイヤル」、「彦イワシのコンフィ」、「野菜のマリネにサーモンのムース」
そして右手前「サツマイモと西京味噌の薫るフォアグラのミルフィーユ、さつまきりたんぽ」


いずれも地元産の素材を活かした御料理、一瞬、郷土料理といってもいいかと思うほどでした。
テーブルには箸もおかれ、このアミューズはスープをのぞき、箸でいただきました。
こんなこともあってでしょうか、この4品をのせたお皿のどこかに、小さいグラスに入った薩摩焼酎が添えてあっても素敵だな.....と思いました。
一連のディナーはワインで通すのですから、焼酎は反則? 
いや、御料理を構成する一部として、添えるのならアリではないでしょうか。



さて、このアミューズでサーブされたのは、ロゼのシャンパーニュ


『N.V prestage Rose Brut(プレステージュ ロゼ ブリュット / シャルリエ エ フィス)』


ピノノワールの赤が鮮やか」と言いたくなるような、ロゼ。
どうもロゼといと軽いイメージがありますが、色鮮やかでしかもしっかりとした風味です。
なるほど、手間のかかるセニエ方式でつくられたものを、さらに3〜4年という長期瓶熟成をしたシャンパーニュだとか。



開場からディナー開始までのこの時間、30分ほどあったでしょうか、アミューズをいただきながら呑むシャンパーニュ、グラスに少なくなると、すかさず注ぎに来てくださるサービスについつい進んでしまい、この時点でかなり良い気分。


では次の前菜までの間、すこし醒ましましょう。


その2へつづく)