里の秋『高柳町荻ノ島』

新潟県の柏崎から、国道252号線を南下、途中、高柳スキー場の手前で高柳方面へと県道をさらに南下していくと、黒姫山の南東麓にあたる付近に、高柳町荻ノ島という地域があります。
この地域には、昔ながらの茅葺き屋根の民家集落が残っています。



稲刈りはすでに終わり、独特の刈穂を干す様も見られませんでしたが、落ち穂から再びはえた稲の青さもまた、秋の風情かもしれません。




ところで、某所でこの「里の秋」の事を書いたら、

里の秋・・・詩的でいいですね。
秋の里とはまた違って余韻があるよね。


というコメントをいただきました。
意図せず、「里の秋」という言葉を使いましたが、まったくもって、その通りですね。




新潟の、特にこのような山沿いの豪雪地にはまだ「里山」が各所に残っています。
自然と共存しながら「里山」に暮らすことは並大抵ではありません。
それでも日本の原風景ともえる「里山」を残していこうという考え、動きがあること.....
つまり、私たちがふっと昔にかえることができる場所が、いつまでも残る可能性を感じると、心の中はほっと暖かになります。


また、以前訪れた守門の目黒邸
http://d.hatena.ne.jp/tangkai-hati/20080618/1213857555
のように、建物全体が210年という年月に耐え、しかも巨大な直下型地震震源近くにあったにもかかあわらず、倒壊もせず残っているという事実、
茅葺き屋根に加え、こうした古民家がなぜ厳しい自然の中に現存するのかという理由を理解したいものです。


この場所はあと1月もしないうちに、初雪の便り。
そして、やがて深い雪の中に静かに埋もれて冬を越すことでしょう。




高柳町荻ノ島』地域



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(追記)偶然にも、ここにも里の秋を感じたかたがいて、驚きました。


(追記2)茅葺き屋根のことを調べていて、こんな興味深いblogを発見。ゆっくり拝見することにしましょう。
「茅葺き職人のブログ」http://www.kayabuki-ya.net/notebook/