浅草・煮込み通り『居酒屋 浩司』


香川からの客人を伴い、初詣をかねて神田明神から浅草寺へとまわり、そして「煮込み通り」(またの名をホッピー通り)の浩司で一杯呑んだのは1月6日のことだったので、ちょうど一月ぶりになる。
この日はやや遅めではあるが、ある集まりの新年会があって浩司を訪れた。
表の仲見世は新年の喧噪はすでに落ち着いたものの、さすが東京を代表する観光地、土曜ともなれば寒いこの時期の夕刻でも、まだ店があき人出も多い。




仲見世浅草寺の宝蔵門の手前、土産物店が片側だけとなる直前を左に折れ、すこしばかり足を進めれば、右手にはさきほどの喧噪とはまた違う喧噪の「煮込み通り」が現れる。
仲見世が「表」ならば、この通りは「裏」だろうか。
それは違う、こちらは「もうひとつの表」というべき通りなのだろう。
最近は昭和懐古でレトロ風を意識したつくりの店を見かけることも多いが、この場所は決して懐古ではなく、つねに「今」の浅草だ。




おでん・牛スジ煮込みの鍋を囲むようなカウンター、細い小上がり席、そして店先にならんだテーブル席。
それぞれの思惑をもった見知らぬ人達が、ジョッキやグラスを傾け、煮込みをつつく。
それなのに妙に落ち着きを感じてしまう。




そしてここではやはり、コレに始まる。


何もいうまい。






『居酒屋 浩司(こうじ)』

東京都台東区浅草2-3-19
03-3844-0612



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いままでの浩司のエントリー

http://d.hatena.ne.jp/tangkai-hati/20081112/1226677643
http://d.hatena.ne.jp/tangkai-hati/20090106/1231227367