パティスリーKENJIの『大吟醸ケーキ「TAKA」(貴)』をいただく


目下世間は悲しいかな、品のない酒臭い醜態の話題が続いていますが、同じお酒でも香り高く美味しくいただけるお酒の話題でもして、不愉快な気分を明るくしたいものです。
先日の某団体の新年会で、ビンゴ大会の際にいただいた賞品(宇部のHさん提供)が、この大吟醸ケーキ。
宇部の銘酒「男山」の蔵元「永山本家酒造場」が造った特別な大吟醸「貴」(たか)を使った甘いシロップがたっぷり含まれているケーキです。




包装紙をとくと、そこには大吟醸を彷彿させる木箱が現れました。




箱の中にはずしりと手応えのあるケーキ。




ケーキを包むフィルムにシロップがついているのが見えます。




ケーキを切ってみれば、きめ細かい生地に、シロップが染みこみしっとりとした切り口。
実は私は洋酒をつかったケーキ、サバランが苦手です。
シロップが大量にかかって、びしゃびしゃとしたあの食感と、耐えきれない甘さで、閉口してしまうのです。
ですが、このケーキはほどよい加減にシロップが馴染んでいて、あっという間に二切れ、消えていきました。



 


シロップをつくる際に、日本酒が加熱されアルコールが飛ばしてあるのかどうか判りませんが、濃い深い日本酒大吟醸の風味に、おまけに生地には大吟醸「貴」の酒粕まで入っているということで、2切れほど食べたら、 なにやら (*^^*)ポッ〜 っとなってしまいました。
アルコールに関しての表記はとくにありませんでしたが、どうなのでしょうね。


ちなみにこのケーキをいただいた場合、嬉しさ余って早まってはいけません。
なぜかというと、外側のフィルムをあけた途端、まだ中にもう一枚薄いフィルムで包まれているのですが、たっぷり染みこんだ甘いシロップが浸みだして、べとべとです。
とりだした手も同じです。
切ろうと思ってうっかりおけば、そこはもう日本酒の香りでべとべとに。
かといって、今度はそのまま綺麗な木箱にしまうにはしのび有りません。
まずは、カットした残りをどこにどうおくか、それを考え準備しましょう。
私は小さいビニール袋を用意して、その中に入れてから木箱にしまいました。




そしてもう一つの用意、それはお茶。
食べる前まで、いったいどんなお茶があうのかと思案して、紅茶のストレートを用意しました。
和のテイストである日本酒に、紅茶があうかどうか?
小麦粉や卵などをベースにしたケーキですから、問題なくあいました。
こう考えればおそらくコーヒーでも合うのでしょうが、ただコーヒーは香りが強すぎて日本酒シロップの風味が隠れてしまいそうです。
緑茶、もちろん良く合いました。


ワインはどうか?
これは兄弟喧嘩になりそうなので、やめておきましょう。
日本酒....大吟醸に敬意を表して、これもやめておきましょう。