本の香り、インクの香り


車内で読むのに良い本をある方からお借りしましたが、奥附には発行が2009年3月2日と記載のある、できたてホヤホヤの新品の本。


その本を広げて真っ先に感じたのが、紙の手触り、本の香り、インクの香り。
考えたら最近はよほど手元に置きたいと思う本以外、みな図書館で借りて読むことばかり。
ヨレヨレの本ばかりを手にしていたので、こんな感覚をすっかり忘れていたのでした。


そして、「あ、そうだったんだ、これだ」と、納得のような閃きを覚えました。


新品の本のような香りがする人がいるんです。



ところでこの本、まださわりの部分ですが、読み出してとても気持ちが良いのです。
私のような経済の超素人が読むのにも、丁寧な言葉と文章、そして本の構成がとても判りやすく、プロローグだけでも目を通すと、これから先もっと読み進めたいという気になります。
読んでいると、「学生時代に、気に入った先生の講義を聴講している」そんな自分の景色が目に浮かぶような本です。


まだ1/5も読んでいないうちから、この本がきっかけで読む本の世界が広がるかも、という予感を抱いています。



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