『角さんの台所』で『のっぺ』を食べてみた


以前から長岡周辺の食べ物で気になっていたのは『のっぺ』。
『のっぺい汁』というのは知っているけど、それとは全く違う食べ物らしいのです。


昨年の暮れにこのお酒をいただいた際、その発売元、柏崎市西山町坂田の道の駅にある『角さんの台所』という店に『のっぺ』があったのを思いだし、さっそく出かけてみました。

箱をみると「角さんの台所」とあり、住所は柏崎市西山町坂田となっている。
西山町坂田は田中角栄の生地であることは知っていたが、なんであろうと思って調べれば、なんと田中角榮記念館の敷地内にあるレストランだった。


その人がどんな人物であったかということは、さまざまな書物や評論、ネット上での情報をみていけば、およその像は沸き上がるというものだが、私はその人物が何が好きであったか、何を好んで食べていたかがとても気になってしまう。
今度、柏崎方面に行く際には一度「のっぺ」を食べに寄ってみたいものだ。

tangkai-hatiの日記


長岡が信濃川が山あいから出て、一気に平地が広がりだす場所。
両側を丘陵にはさまれ、北東側に開けた場所ですが、その西側にあたる丘陵一帯を「西山」と呼んでいます。
越後線西山駅、または北陸自動車道の西山IC近く、田中角栄生家に近い場所にある「道の駅西山ふるさと公苑」というちょっと不思議な道の駅。
その一角に平屋の建物がありました。




店の脇の看板は、見てのとおり。
ここはやはり『のっぺ定食』を食べてみましょう。




お盆の上には、小鉢(かんずりの載った冷や奴)、サラダ、味噌汁、おにぎり2個と漬け物、果物、
そして、中くらいの鉢に入った「のっぺ」が載っています。




なによりも初めて見て食べる郷土料理の『のっぺ』。
塩味の出汁の中に煮込まれた里芋、人参、タケノコ、椎茸、レンコン、白こんにゃくに、彩りの紅白カマボコ。
そして、とろみがついた煮物と汁物の間のような感じ。
とろみのついた塩味のけんちん汁のようなものでしょうか。
冬の寒い時期に、このとろみは料理が冷めにくく、そして体も温まります。
もしかしたら農作業の合間の食事に、鍋に入れておにぎりと一緒に持っていったのかもしれませんね。


店の方に出汁は何を使っているか聞いたのですが、「普通の出汁です」と。
「あと鶏肉が入っているので、その出汁も少し出ているでしょう」と。
なぜこのようなことを聞いたかというと、会津の郷土料理『こづゆ』にちょっと似ていたからなのですが、『こづゆ』は干し貝柱から出汁をとるため、『のっぺ』は何の出汁かが気になったのです。



聞けば『のっぺ』は各家で入れる素材や出汁も微妙に違うそうです。
メニューはカツ丼にカレーライス、ざるそば、おにぎり......
『角さんの台所』はレストランというより、「角さんが昔自宅で食べた懐かしいお袋の味」の店なのでしょう。





このあとは『江口だんご』に寄り道をして、美味しい五色だんごとお抹茶で一服でした。







『角さんの台所』
http://nttbj.itp.ne.jp/0257482188/index.html
http://www.tanaka-zaidan.net/restaurant/index.html


〒949-4135 新潟県柏崎市西山町坂田1392−1
tel: 0257-48-2188
営業時間:10:00〜16:00
定休日 :毎週月曜日(月曜日が休日の場合はその翌日)



大きな地図で見る




江口だんご本店

新潟県長岡市宮本東方町熊之宮52-1
TEL/0258-47-4105 FAX/0258-47-4100
営業時間:9:00-18:30



より大きな地図で hatena diary用 を表示