恵比寿『な々樹』で今年初の顔をあわせる
恵比寿駅西口からほど近い賑やかな横道を入ると、その喧噪の中に、初めての人はおもわず「えっ?ここ?」と言ってしまうたたずまい。
年末と年始と、寒い時期にいく回数の多い、この『な々樹』。
私のお目当てはこの時期ならではの『どぶろく』(どぶろく風のにごり酒)と、鹿・馬の刺身。
いつもはワイングラスを片手に語らうワインのお仲間が4人、今日はこの白濁したグラスを傾けました。
まずは肉の刺身の盛り合わせ、それに菜の花の辛子和え、山女魚の燻製。
馬も鹿もクセのない、やわらかな肉で、甘口のどぶろくとは絶妙の組み合わせ、気がつけば空の徳利を何度店の奥に向かって振ったことでしょう。
両方続けていえば「馬鹿刺」ですが、バカになど努々できません。
刺身は手前と奥の右側が馬刺、奥の左がわが鹿刺、中央の白いのが「こうね」。
「こうね」は馬のたてがみの部分にある脂で、コラーゲンたっぷり。
口に入れると、すぅーっと甘い脂が舌の上でとろけていきます。
すこし早いとは思いますが、蕗の薹、菜の花の天ぷらも。
また「みすず盛り」という、高野豆腐の揚げ物、だし巻き卵など素朴な料理を載せた盛り合わせも。
話は昨年の美味しいワインに始まり、お料理の味をさらに美味しくしてしまう話題ばかり。
〆はいつものように、戸隠蕎麦をいただき、また今年も気の合う仲間どうしが集まって、美味しいものを食べようと誓ったのでした。
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■恵比寿『な々樹』の「どぶろく」と肴がクセになる
■恵比寿『な々樹』であぶないお酒を飲む
『な々樹』
東京都渋谷区恵比寿西1-13-2サンキビル!F
TEL:03-3496-2878(本店)
営業時間:11:30-14:00、17:00-22:00(日曜、祝祭日休)