「予想積雪、区部5cm」の朝


前夜9時前頃、降っていた雨が霙から雪にかわり、横殴りの雪となった。
意を決して外にでると、それは冷たい大粒の雨となり、坂道を歩き出すと、また雪となった。
雨と雪が交互に降ったようで、歩道にはかき氷の食べ終わりのような冷たい氷水がたまっていた。
朝まで続くと思った雪も深夜2時くらいには天候の回復とともに止んでしまい、今朝はいつもの明るい朝がきた。


それでも人も車も痕跡をのこさない民家の屋根は白い。
一見清くみえるこの景色も、顔をだした太陽によってあっという間に元の姿に戻るだろう。


美辞麗句を並べて粉飾した人間のありようも、また。