北の街、夜の至福(その2)
沢山のメニューの中から、限られた一夜に食べるものを選ぶ、悩む。
こんな悩みなら毎日したい。
『積丹のヒラメ』
一度季節の良いときに、あの海の色を見に行ってみたいと思っている積丹。
同じ魚でも、太平洋側と日本海側とでは魚の味が違う、味の濃さが違う。
『(本物の)ししゃも』
本州で普通にでてくる「ししゃも」は本物の「ししゃも」でないことは良く分かっている。
カペリンというカラフトシシャモなのだが、とはいえ、なかなか本物の「ししゃも」を出してくれる店はない。
本物のししゃもとは、カラフトシシャモと比べてみるとまず、顔つきからしてまるで違う。
身の色もどちらかといえば淡い茶系で、生息は淡水域と海水域を行き来するという。
でてくるのはオス。
それに対し、カラフトシシャモの方はずっと海水で育つらしい。
またでてくるのは卵をもったメスが多い。
もちろん、味もまるで違う。
『数の子』
お正月料理では定番の数の子だが、ポリポリっとした食感が好きで、寿司屋さんへいくとつい頼んでしまう。
添えられた海苔にまいていただくと、とても美味しい。
『地酒の飲み比べセット』
右から、
・國稀「北海鬼ころし」
増毛(ましけ)の辛口酒。
・「北の勝 鳳凰」
根室、納沙布岬に近い珸瑤瑁 (ごようまい)のお酒。甘めで絡みつくような味わい、きっと地元で呑むと美味しいのだと思う。
・「千歳鶴 超(なまら)辛」本醸造生貯蔵
日本酒度+15というから、かなりの辛口。道産米の「吟風」という酒米を使っているらしい。
好きなのはやはり、超辛口のコレ!
超辛口とはいっても、魚介類の甘さと一緒にいただくと、さほどに感じなくなってしまう。
すっきりして、後味が残らず、次々いただく料理の味をちゃんと引き立ててくれる。
飲み比べを飲み終えたあと、さらにもう一杯、この「千歳鶴 超(なまら)辛」をいただいた。
『姫タラ』
ヒメタラという種類の魚かと思ったが、スケソウ鱈の1,2年の小さいものをこう呼ぶらしい。
一夜干しにしたもを炙っているが、さめても思いの外に身は柔らかく、そして弾力もあって、これもまあ、お酒のすすむこと。
おなかがいっぱいで、とても食事で〆ることができなかった。
(おまけ)
「千歳鶴」といえば、2年半くらい前にいただいたことのあったこれ。
http://d.hatena.ne.jp/tangkai-hati/20071026/1193396967
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