機内より、南アルプス「北岳」を望む


春から初夏にかけてのこの頃、2,000〜3,000m級の山々は麓から雪が溶け出して、頂上付近は真っ白、そして麓に近づくにつれて山肌や山林が露出し、遠くから眺める山の表情がとても美しい時期だと思う。
この時期の昼のフライトで西に飛ぶときにはかならず右側(北側)の窓際に座ることにしている。


4月17日、高松に向かった便では羽田からしばらくは雲の多い中、富士山の北側を通過した途端に視界が晴れ渡り、期待通りの美しい山並みが見えた。
八ヶ岳だ。




地図と対比させてみると、山のすそ野右手に、三角形をした白い積雪地がみえるが、おそらくそこが地図では右端にある「八ヶ岳牧場」、そして中程が天女山の付近のもう1つの「八ヶ岳牧場」、さらに雲にかかりだしている左手は甲斐小泉から小淵沢付近となる。



さらに飛行機は南アルプス市付近の上空を飛び、南アルプスにさしかかる。




遠方にはさきほどの八ヶ岳と、麓の北杜、小淵沢。となれば、目前のこの険しくも美しい山は「北岳」に違いない。
北岳」は標高3193.2m、富士山に次ぐ日本で二番目に高い山だが、こうして並び標高3,000m級の山の中だと、そのが高さが単独峰の富士山ほどに感じられない。




しかし接近してみれば、この山の険しさは沢に落ち込む雪渓の姿から良くわかる。
右手に続く尾根が鳳凰三山へと向かう尾根だろうか。



ここで飛行機はゆるく左旋回をし、南アルプスの南部、そして大鹿村、飯田を越えていく。
その先には再び高い山並みの中央アルプス御嶽山が待っている。







ほぼ1年前も、同じ「羽田〜高松」便の航路から、南アルプスを望んだ。
このときは快晴で、飛行ルートは今回よりもやや南より、富士五湖がみえている。


http://d.hatena.ne.jp/tangkai-hati/20090419/1240158701



北岳の東側、標高1,770m「夜叉神峠」からの眺め。


http://d.hatena.ne.jp/tangkai-hati/20071121/1195759118