噴火の続く『新燃岳』


先月末に爆発を起こした新燃岳の活動はまだ活発に続いているようだ。
専門家の間ではこのまま沈静化していくという意見と、溶岩ドームによって塞がれたために大爆発が起こる可能性もあるという意見と、二手に分かれているようだ。
過去の噴火前例によって予想するしかないのだろうが、自然界に前例が毎回通用するとは限らない。
長崎の普賢岳噴火や、北海道の有珠山噴火、三宅島の噴火は記憶に新しいが、
これらの噴火も予測通りになったとはいえない。


新燃岳の周辺は宮崎へ通じる道路もあり、そして温泉施設やゴルフ場など、観光ルートでもあって、周辺4kmの立ち入り規制がでただけでも、影響が大きい。
溶岩ドームがさらに大きくなって、火口縁よりも高くなれば、吹き出す溶岩流の心配もでてきそうだ。
いつ最大級の爆発が起こるかも分からないまま、生活をしている人達はさぞ不安なことだろう。


先日、新燃岳が噴火したニュースを受けて、2008年の秋に新燃岳のすぐ北側の韓国岳に登った際の写真をみつけて前のエントリーにアップしたが、見つからなくなっていたオリジナルのデータ類を見つけ出すことができた。
そのメモリーカードの中には動画も若干はいっていた。
風は強いものの、穏やかに若干の蒸気をあげている新燃岳と、その奥の綺麗な形の山、高千穂の峰が印象的だった。





こちらも、噴火時、韓国岳から撮られたという動画があったので、比較の意味で引用してみる。
私の動画はPanasonicコンデジLUMIXDMC-LX2)で撮ったもので画質は良くないが、
おそらくほぼ同じ場所からのアングルではないかと思う。


この『きりなび』さんの動画映像はあまりに鮮明で、自然の驚異とともに美しさまで感じてしまう。
韓国岳は山そのものに登るのは数時間で登れるが、石段などが崩れてかえって足場が良くなく、いざという時に逃げることもままらならいような場所だった。
夜間噴火の映像を狙うために機材を持って待機していたとすれば、いつ韓国岳まで飲み込むような大規模噴火があるかも知れず命がけだったのではないかと思う。
上の私の動画にはたまたま3人の撮影チームが撮影している場面が写っているが、
この場で同じように撮影したのかもしれない。




by 『きりなび』
http://www.kirinabi.com