夏の終わりの日、明日の自分を考える、次の展開を考える



ひどく長いトンネルの中にいたような気がする。
微妙に曲がりくねっていたから、出口のボッーっとした灯りすら見えなかったかもしれない。
その気になれば、闇雲にでも突っ走って、転んで傷だらけになって骨を折ってでも、出口が見つかったかもしれないが、その「気」がどこかに消えてしまっていたので、どうにもならずにいた。


どうしてで出口のあるのが分かったのか、それは光ではなく、とんでもなくいい匂いがしてきたから、とでもいっておこう。
真っ暗な中で一生懸命目で光りを探るより、嗅覚を際立たせてみたら、誘われわれるように出口に近づいていったと。


あと1歩踏み出せば外という今ここで考える。
明日のこと、次のこと。

残念ながら背負った重たい荷物は簡単におろせない。
それでもいい匂いのしたご馳走が何かを確かめてみたい。