毛深いアナタを独り占め!『オホーツクの流氷明け毛蟹』


箱をあければ、そこには1年ぶり?の愛しいアナタの姿。




そんな目でじっと見られしまったら、私はもう目を背けられません。




聞けば北の流氷に閉ざされたオホーツクの海で、この日までじっと黙々と餌をたべすごしてきたそうなのです。




手のひらを大きく広げた上に載るサイズのそれは、見た目以上にずしりと重たくて、ちょっと計量を。
(お皿は350gです。)
堂々0.5kgもある、毛深いアナタ!




たまらずに身を割れば、中からは黄金色の味噌があふれ出します。




身離れのよい脚を堪能し、次にエラの下の脚の付け根をほぐしていけば、知らず知らずに味噌と混ざり合って美味共演。




甲羅の中にはたっぷりつまった味噌の他に、冷たい水の中厚く白く甘い脂肪を蓄えて、メタボなアナタは普段より100倍も素敵。




そんなアナタをすみからすみまで、骨の髄まで食べてしまいたい。
日本酒を注げば、厚い脂肪がとけだして白濁。




日本酒で、綺麗になるまで何度も何度もアナタを洗い尽くしてあげたい。