恵比寿『な々樹』の「どぶろく」と肴がクセになる


昨年の暮にいっていた恵比寿の『な々樹』。
そこで呑んだあぶないお酒「どぶろく」が忘れられず、4人ほどのささやかな遅まきの新年会で、再び『な々樹』へ行きました。


はじめから「どぶろく」でスタート。
この時期は乾燥から喉が渇きがちで、ついビールという方も多いでしょうが、私は基本は最初から日本酒なので、喉が渇いている時には、お酒とともに別に水をいただいて喉の渇きを癒します。
日本酒を飲むのが目的なら、そのほうが最後まで美味しくいただけるはずです。


突き出しはいつもの、なめ茸の味噌味のもの。
そして、ウドのキンピラも頼みました。




ここへくるとどうしても食べたくなるのが、馬肉。
「刺身三点盛」で、馬刺し、鹿刺し、そしてコウネ(馬のたてがみ)がのっています。
薬味は生姜とニンニク。




「蕎麦コロッケ」は粘りけのある、むっちりとした中身です。
「山芋の梅肉和え」は口の中をサッパリとさせ、またどぶろくの味を引き立たせます。




「漬け物の盛り合わせ」
左から時計まわりに、「野沢菜」「マイタケ」「ミニきゅうり」「ふき」「姫竹」真ん中は「赤カブ」。
これがまたお酒に合う合う。
今夜は控えめにしようなどという気持ちが、このあたりで揺らぎ出すのですが、何分、今日は月曜日。そこはぐっと我慢をしつつ....




「蕎麦豆腐」
見た目も舌触りも、くず餅にそっくりです。上のタレはクルミ風味。




「厚焼き玉子」本当は4つあったのに。




ピントがあわずボケ気味ですが「馬モツの煮込み」
つまり、「おたぐり」の煮込みですね。
言われなければ、見た目は普通のもつ煮込みと区別つかない人もいるとは思いますが、こちらの方が煮込みになっているにもかかわらず、モツ独特の臭み
アンモニア臭)が強いようです。




桜海老かき揚げ」
想像以上の大きさでしたが、みな完食。



そして最後は仕上げの「戸隠蕎麦」
やや太めの麺ですが、かといって呑んだあとの支障にならない程よい太さです。汁は辛口ですが、麺とのバランスが良いので辛すぎる感じは全くしません。



今回は翌日を考えて、どぶろくは二合を二回ほど。それをほぼ二人でいただきました。
寒い山中で冬場に仕事をし、その場に泊まり込む人達が寒さを凌ぐために呑んでいたお酒だけあります。
カーッッと熱いのではなく、まるで体の中に小さい炎でもあるように、ぽかぽかと暖かいのです。
ビールやサワーを呑んだ他の二人は「寒い寒い」を連発しているのに、自宅に帰る時も寒さ知らず。
帰宅後は自宅で仕事を続けましたが、外は3度ほどまで下がったものの、暖房要らず。
そして翌朝はふわぁっとした良い気分で、その後スッキリ。


昨年暮から濁り酒やどぶろくを呑む機会が多く、すっかりファンになってしまいました。
あぶないお酒ですが、適量をいただけば、冬を乗り切るには最高です。
どぶろくの時期は2月頃までとのこと、呑みたい方はお早めに...です。




『な々樹』


東京都渋谷区恵比寿西1-13-2サンキビル!F
TEL:03-3496-2878(本店)
営業時間:11:30-14:00、17:00-22:00(日曜、祝祭日休)