初冬の加賀の旅 その3『山中温泉「花紫」にて「超特選雪見蟹懐石」をいただく』


(初冬の加賀の旅 その2より)




加賀の旅は11月28日から2泊3日。
その1日目となる28日の晩は「山中温泉」にある「花紫」という宿に宿泊でした。
こちらでいただいたのが「超特選雪見蟹懐石」。
「特選雪見蟹懐石」とどこが違うかといえば「超」という冠がついているところですが、その訳はこれから出てくる御料理の中で判ります。


部屋は入り口からいきなり踏み込みとなるのではなく、水屋(流し)を兼ねた小さい坪庭から踏み込みにあがるようにできています。
このちょっとした空間だけでも、お決まりの温泉宿の配置と違って、部屋のゆとりを感じさせます。
私たちのチェックインは夕暮れ時でしたが、この宿ではなんとチェックイン12:00、そしてチェックアウト翌日12:00で、24時間滞在も可能になっています。早めに入り、チェックインの後に街中の散策をし、夕食前の温泉を楽しむのも良いし、また翌日は朝食のあとにゆっくり温泉に入っても、まだ余裕があります。


食事前に露天風呂へいき、さっと汗を流し、そしていよいよお楽しみの夕食です。


食事は朝晩ともに、ステイダイニング「にほん」というレストランでとります。



ここは和紙を斬新につかったインテリアのデザインで、個室ではないものの、各グループとの仕切りは程よく圧迫感もなく、ゆったりおちついた食事ができる場所でした。



今回の御料理は解禁なたズワイ蟹がお目当てでしたので、蟹料理のコースでしたが、通常の宿泊ではきまったコース料理ではなく、メニューの中から好きなものを選ぶことができる「アラカルト懐石」だそうです。




先付け「香箱蟹ゼリー酢掛け」


「香箱蟹」という違う種類の蟹がいるのかと思ったら、これはズワイガニの卵をもった雌蟹のことでした。
酸っぱいゼリーの上に卵と脚が出てきましたが、早くも「うーーーーん。。。。」と美味しいうなり声が挙がってしまいました。


「橋立港ずわい蟹」
この青いタグは一体何でしょう?


よく見ると「石川 橋立港」と書かれています。


このタグがあるのは橋立港で水揚げされたズワイガニの証明だそうで、他の「日本海ズワイガニ」と区別されているのです。
ここでこの御料理のコース名に「超」がつくわけです。




やはり蟹には日本酒でしょう。
地元加賀の地酒の飲み比べセットを。


蟹、蟹味噌、日本酒とくれば、きれいさっぱりこうなります。


お椀「湯葉胡麻豆腐」
美味しい出汁のきいた汁に湯葉胡麻豆腐、そして上には雲丹が載っています。


割鮮「ずわい蟹の洗いと橋立港旬の沖のもの」





焼物「橋立港ずわい蟹炭火焼」
ここにもあの水色のタグが。


焼き蟹にも味噌が一杯です。
なんと他のお二人はあまり味噌が好きでないそうで.....
先のボイルした蟹も、こちらも、私が一人で味噌を堪能させていただきました。
あまりの幸せに、日本酒も追加して、綺麗に。


箸休め「加賀丸芋とろろ」(写真なし)


夢中になって食べた蟹、さすがにもうお腹が一杯になりだしていたのですが、さらにもう一品。


鍋「ずわい蟹味噌しゃぶ鍋」
こちらも青いタグ付きの蟹ですね。


蟹味噌を鍋にいれ、竹にはいった鳥つくねを沸騰した出汁に落とし、そして各自が蟹脚をもってしゃぶしゃぶと....


食事「蟹雑炊」
白い御飯と蟹雑炊、どちらにしますか?と言われ、勿論蟹雑炊なのですが、おなかが苦しい。
ところが出てきてみれば、入らないはずがない、いい香り、いい出汁のでた雑炊。


デザート
デザートには目のない3人です。
やはり「別腹」は存在するのです。
左上は白玉のはいったぜんざい。


お皿の柄との取り合わせも綺麗。


今回は蟹料理のコースだったので、料理一品ずつ...という出方ではありませんでしたが、それでも出てくるお皿はさすが金沢。本当は蟹まみれの手でなければ、ひとつひとつゆっくり見てみたいと思う陶器ばかりでした。



(初冬の加賀の旅 その4へ)  編集中




山中温泉 花紫(はなむらさき)
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